ニッセン・クレジットサービス株式会社様

ニッセン・クレジットサービス株式会社は、通信販売大手のニッセンとSBI新生銀行によるジョイントベンチャーとして、クレジットカード事業を展開している。

ニッセンが通信販売で培ったマーケティングやコールセンターなどのビジネス・ノウハウと、リテールバンキングの分野で先進的な商品・サービスを提供してきたSBI新生銀行グループの幅広い経験を融合した合弁企業。ニッセン・クレジットサービスの会員数は300万人を超える。

導入の背景
クレジットカードの入会申込書と口座振替依頼書のデータ登録をするために、手書きの申込書のデータ入力やチェック業務が多く発生していた。お客様により早くサービスを提供するために、リードタイム削減の工夫が必要となっていた。
導入の効果
今回お話を伺った中だけでも、合計で最大月75時間以上の工数削減を実現。
入会申込書:毎月の登録にかかわる業務を月間80時間から35時間に。45時間の作業を削減。
口座振替依頼書:1件を約1分で登録が出来るようになり、業務効率が250%改善。OCR×RPAで手作業がほぼ不要に。保管書類を取り寄せることも必要なくなり、データ検索も迅速に。月間15時間の作業を削減。
会員の紐づけ作業:人が手作業で月間1,000件行っていた紐づけ作業をSmartRead導入で、月間70時間から55時間に。15時間の作業を削減。

ニッセン・クレジットサービス株式会社様では、複数の部門でSmartReadをご活用いただいています。今回、その中でも特に利用ボリュームの大きい2つの部門にお話をお伺いしました。

与信業務支援グループでは、主にクレジットカードの入会申込書の登録から審査、事務オペレーショングループでは、クレジットカード引き落としの口座振替依頼書の登録から入金処理を担当されており、いずれもお客様とのコミュニケーションに対するリードタイムを少なくする工夫を考えていました。

SmartRead(当初はTegaki)を導入したことにより、大幅に業務時間を短縮できたということについて詳しくお話をお伺いいたします。

導入に至った背景

会員数が増えるにつれ膨大な手入力業務が発生し、リードタイムが課題に

おかげさまで、ニッセン・クレジットサービスの会員数は着実に増加し、現在300万人を超えており、毎月入会される会員様のご登録や口座登録等のお手続きにも時間を要しておりました。手書きで記入された入会申込書や口座振替依頼書といった書類のデータ入力とチェック作業が煩雑化し、業務効率が低下していました。そのため、お客様へのサービス開始までの時間を短縮するため、リードタイム削減に向けた取り組みが求められていました。

時間内に業務が終わらないために残業も発生しておりました。お客様へのリードタイムを短くする上で、従業員の負担も減らせないかと考えたのが導入にいたった理由です。具体的には、OCRでデータ化した情報をRPAに繋いで入力の自動化を出来ないかと考えていました。

そこで、当初は「Tegaki」を導入いたしました。まず、口座振替依頼書のOCR化が進み、その効果を実感し、様々な業務に活用していく中で、入会申込書のOCR化も実現しました。「SmartRead」に移行した後は、さらに活用範囲が広がっています。

今回お話した以外にも、ニッセン・クレジットサービスでは、複数の部門・業務においてSmartReadを利用しています。

※コージェントラボのAI OCRサービス「Tegaki」は2021年12月にリニューアルし、次世代AI OCR/IDPサービス「SmartRead」として生まれ変わりました。Tegakiの頃よりご好評だった、高い読み取り精度での文字認識に加え、非定型帳票を含めた様々な種類の帳票の読み取りや自動仕分けにも対応するなど、大幅に機能強化されています。

SmartReadご利用風景

導入の決め手

他社製品と比較し、ISOの取得状況や利用環境にも安心できた

2020年よりTegakiのサービスを利用しており、2022年にCogent Labsより、SmartReadの提案がありました。他社製品と比較して、ISOの取得状況とTegakiとの互換性があり、事前の評価版の環境で問題なく稼働できることを確認できたため、導入を決定しました。

また、Tegakiの使いやすさやサポートも実感しておりましたので、SmartReadの導入はスムーズに進められました。

導入の課題

Tegakiからの移行もスムーズに完了

課題としては、TegakiよりもCSV出力時の項目が増えたため、後続作業のRPAやエクセルマクロの設定を変更する必要があったことです。この点は、固定項目の並び順をカスタマイズできるとより利便性があがると感じました。

ただ、導入や移行、運用に関して不便があった際には、すぐにサポートをいただけました。カスタマーサポートへ質問した際に、迅速に返事がもらえて助かっていました。

導入の効果

作業時間の大幅な削減がお客様への迅速なサービスへ繋がる

はじめに、SmartRead(Tegaki)を導入したのは口座振替依頼書の登録業務です。口座振替依頼書は、1件を約1分で登録することが可能になり、月15時間の業務時間を削減することができました。毎月2,000件から3,000件を手作業で行っていた登録をほぼ人が介在せずにOCRとRPAを組み合わせて自動化できています。これは大きな効果だと感じています。人の作業が必要な部分は、スキャンと修正のみです。また、以前は口座振替依頼書の控えの保管場所から取り出して確認する業務がありましたが、データ化することでパソコンのみで書類の検索が完結するようになりました。口座振替依頼書の控えは保管する必要がありますので、データでお客様の情報を検索してすぐに探すことが出来るようになり助かっています。

その後、その効果を実感し入会申込書の登録業務でも導入を進めました。お客様の手書きの入会申込書の登録業務では、届いた入会申込書を1人目が転記作業をしたのち、2人目がその画面を印刷してダブルチェックをしていました。OCR導入後は、この登録にかかっていた時間を月間約80時間から35時間と、大幅に短縮することができました。部内でもこの成果に対して、評価が高かったです。登録部分の業務時間が削減できたことにより、その後の審査の時間やカード発行後のお客様とのやり取りに時間が割けるようになりました。

残業時間でまかなっていた部分を時間内に終わらせることができるようになり、従業員の負担も減ったと感じています。

このように年々SmartReadを活用した自動化を進めており、今年も新たな取り組みとして、関連会社の通販のニッセンの会員様の紐づけの作業をOCR×RPAで自動化しました。手作業で月間1,000件行っていた紐づけ作業をSmartRead導入で月間15時間の作業を削減することが出来ました。

また、Tegakiからサービスを利用していますが、SmartReadになってから更に精度が上がっていると実感しております。修正処理も少なくなり、社内の複数の担当者からも「精度が上がった」というお声を複数もらっています。

今後の活用展望について

住民票の読み取りなど、フォーマットの種類が多いものも読み取り出来るようになると、活用の幅が更に広がると考えています。

表抽出の機能は現在ベータ版を利用していますが、今後正式なリリースを期待しています。

また、ハンディスキャナを利用して、コピー機での読み取りが難しい薄い形状の書類のデータ化も検討しています。

使いやすさやサポートには満足しているので、今後もCogent Labsに改善要望があれば連絡を取り合いながら、様々な業務の効率化をしていきたいと思います。

本日はありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

トッパン・フォームズ株式会社様(現 TOPPANエッジ株式会社様)

1955年5月に設立し、「情報」を核とする「インフォメーション領域」で強みを発揮し、従来の紙を中心とした製品・サービスと最先端のデジタル技術を掛け合わせることで、アナログとデジタルの双方向から提供可能な「デジタルハイブリッド企業」。資本金117億5,000万円、従業員数はグループで9,545名(2021年3月末時点)。

導入の背景
・オペレーターの方が紙の仕分け、内容のチェック、記載内容のデータ入力を行っており、そこでの業務の改善や効率化が課題。
導入の効果
データセンターにスキャン画像データを転送。構築したオンプレミス版AI OCRを含む入力用ワークフローシステムにて画像の識別。その後 OCR 処理の指示をかけて、ワークフローシステムの間に、OCR プラットフォームを構築。

明細書や配送伝票などのビジネスフォームの分野で培った経験を活かして、情報伝達における業務効率化に貢献するトッパン・フォームズ株式会社(以下、トッパンフォームズ)。このたび、ビジネスプロセスアウトソーシング(以下、BPO)事業において独自に開発した「手書き帳票AI OCR変換サービス」に、コージェントラボのAI OCRサービスのオンプレミス版である「Tegaki On-Premises」(※)をご活用いただきました。
トッパンフォームズの田村様、猪野様、および実際に製品を評価、開発された株式会社ジェイエスキューブ(以下、ジェイエスキューブ)の中井様にお話をお伺いしました。

※コージェントラボのAI OCRサービス「Tegaki」は2021年12月にリニューアルし、次世代AI OCR/IDPサービス「SmartRead」として生まれ変わりました。
Tegakiの頃よりご好評だった、高い読み取り精度での文字認識に加え、非定型帳票を含めた様々な種類の帳票の読み取りや自動仕分けにも対応するなど、大幅に機能強化されています。

トッパンフォームズについて

まずはじめに、トッパンフォームズについて紹介いただけますか?

田村様:当社はビジネスフォームの分野で培ってきた「情報」を安全かつ適切に行うインフォメーションハンドリングを強みとして、デジタルビジネス事業、インフォメーション・プロセス事業、プロダクトソリューション事業、そしてグローバル事業を手掛けています。

猪野様:従業員数は連結で9,500名程度おります。BPO部門では、パートやアルバイト、人材派遣の方など、センターで働かれている方が数千名おります。BPOセンターは、全国各地に拠点を構えており、入力専門センター、事務局のセンターなどがあります。

現在ご担当されている業務内容について教えてください。

トッパンフォームズ 猪野様

猪野様:バックオフィス業務の効率化のためのサービスを提供しています。ドキュメントの電子化、データ入力、コールセンター、データスクリーニング、不着処理、各種事務局において、扱う帳票の設計運用、保管、処理までのライフサイクルを紙と電子の両方で対応できる体制を整え、サポートを行っています。

導入背景について

「Tegaki On-Premises」導入前の課題や導入のきっかけを教えてください

猪野様:当社の専門処理を行うセンターでは、オペレーターの方が紙の仕分け、内容のチェック、記載内容のデータ入力を行っており、そこでの業務の改善や効率化が課題でした。

当社はもともと貴社と資本関係があったことから(※)、Tegakiやオンプレミス版の製品に関する情報は早くから知っておりました。特にセキュリティの面で、当社の環境内でデータ処理ができることが重要でした。当社では、自社環境内でお客様からお預かりしたデータを処理することが原則のため、オンプレミス版を導入する形になりました。

※トッパンフォームズ ニュースリリースはこちら

他の製品も検討していましたか?「Tegaki On-Premises」をお選びいただいた決め手について教えてください

猪野様:もちろん他社の製品も検討しました。オンプレミス版の製品の評価においては、お客様のパソコンで動作するものと、Tegakiのオンプレミス版のように(サーバで)多くの処理に対応できるものも含めて比較しました。検討事項としては、文字認識率、処理キャパシティ(一定時間にどれぐらいの処理ができるか)、処理速度がポイントでした。

中井様:具体的には、比較対象となる製品それぞれの文字認識率、機能性、システム要件、価格などの複数の観点で点数をつけ、総合点数で全製品を比較しました。各製品の強み・弱みについては、評価している各メンバーに補足ポイントを与え、点数に加点もしくは減点しました。結果として、総合点および文字認識率は「Tegaki」が1番でしたね。

運用について

「Tegaki On-Premises」をどのようにご活用いただいているか、工程を一つずつ教えてください

猪野様:まず運用する拠点でスキャニングし、データセンターに画像データを専用回線で転送します。その後、構築した「Tegaki On-Premises」を含む入力用ワークフローシステムに取り込み、画像の識別をします。その後にOCR処理の指示をかけて、ワークフローシステムの間に、OCRプラットフォームを我々が構築し、APIで処理を指示するための画像の分割などを行い「Tegaki On-Premises」に対して処理の指示をします。読み取り結果をOCRプラットフォームを介して返し、最後にCSVで出力してサイトに返します。CSVデータをお客様システムに取り込み、画面上で帳票の目視検査を行う流れになっています。

もう一つのデータ入力業務としては、OCR処理した後に入力センターで補正点検入力(ベリファイ)をできるようにしました。

OCRプラットフォームについては、今後の拡張性を考慮して作りました。

導入時にぶつかった困難やどう乗り越えたかについて教えてください。

猪野様:当社はファーストユーザーに近い立ち位置で導入を進めていたため、当社内部にも不安の声がありました。文字認識率はクラウド版での検証ができました。しかし、オンプレミス版はリリース前でしたので検証ができず、動作確認やスループットなどのシステム評価に関しては、(プロトタイプとしてあった)アプライアンス版をお借りして評価を行いました。実際にオンプレミス版を提供してもらって本番環境で検証するまでオンプレミス版のパフォーマンスはわからなかったので、貴社を信じるしかありませんでした。しかし、パフォーマンス含めて結果は想定通りだったので良かったです。

運用含め、何か工夫されていることがあれば教えてください。

ジェイエスキューブ 中井様

中井様:システム観点では文字認識率をどう上げるかの工夫をしました。帳票の決まった位置を切り出し、APIで呼び出して文字認識する流れですが、切り出す際に若干ずれていたり、ノイズがある可能性があります。呼び出すアプリケーション側としての事前調整には配慮しました。

特にイメージデータの品質の向上に工夫しました。検証する中で、文字認識率を高めるためには品質の良いイメージデータを投げられるかがポイントだと気付きました。スキャナーで画像処理をできる部分はそこで処理を行い、処理できない部分はアプリケーション側で行いました。試行錯誤を行った結果、かなり高い認識精度が得られるようになりました。

田村様:読み取りやすい帳票を提供することを目指しています。印刷会社なので、帳票の作成および印刷部分も含めてご提案できることが強みです。印刷から取り込みまでやって欲しいというお客様も多いので、帳票の入口から出口まで取り組んでいきたいと思います。

現在の利用状況を教えてください。

猪野様:主に口座振替依頼書等であり、(内容としては)金融機関の口座番号等を読み取ってます。月に数万枚程度を処理しています。

導入効果について

導入後の効果や率直なご感想をお聞かせください。

猪野様:まず想定通りのパフォーマンスが出ました。文字認識結果は項目単位で98.5%になっております。
導入当初に掲げた目標数値は、開発途中で評価していたこともありますが、導入後3ヶ月で達成できました。効果も予想通りでした。

なお導入時に必要となるドキュメントについては、今後の改善を期待したいです。

「Tegaki On-Premises」導入により、エンドユーザーへの提供価値に変化はありましたか?

猪野様:エンドユーザーの方からは、AI OCRの導入による業務改善とその成果、さらに先進的な取り組みを評価していただきました。今後、お客様の他業務への展開も見込めるようになりました。

運用における課題について

運用における課題や要望があれば教えてください。

中井様:読取設定を行うツール「Tegaki Editor」がクラウド版にはあるものの、オンプレミス版には無かったことですね。やはりオンプレミス版にもあった方がシステムに詳しくないお客様の現場でも簡単に対応ができますし、定義の時に利用する未記入の帳票についてもクラウドに出せないケースもありますので。

欲しい機能、ということでは具体的な話になりますが、読み取り結果の上位候補を複数表示する機能が欲しいと思いました。誤りを修正する際、候補の中から選べるとよりスムーズな業務に繋がります。また、(Tegaki Consoleにありますが)確信度ごとに色分けする機能があったり、認識の自信がない文字には不読文字を出したりハイライト機能があるとさらに良いと思います。

今でも十分速いですが、処理速度はさらなる進化を期待したいですね。その他、マスター情報やその他の情報を組み合わせてさらに認識精度が向上できると良いと思います。

今後について

「Tegaki」やコージェントラボに期待することを教えてください。

中井様:最終的には、AI OCRの認識精度が人間のレベルにどこまで近づけられるかだと思います。現在のAI OCRでは、文字を認識した上で関連情報を踏まえて読み取るのが難しいので、将来は帳票上の多角的な情報を読み取り、最適な認識結果を出せることを期待したいです。

猪野様:やはり、AI OCRの一般的な期待値と異なり、文脈から読み取ることが厳しいと思うので、この点が改善できると良いと思います。人間が間違えるところだけ同じように間違える、というふうになってほしいですね。

田村様:やはり認識結果ですね。日本人なりの文字や数字の書き方もあるので、そうした癖を認識に反映できたらさらに良いと思います。最後は人が見ますが、特に数字に関しては限りなく認識率100%に近い方がいいですね。確信度が100%になれば、そこは必ず見ないというふうにしたいです。

特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクール様

日本全国の子どもたちに安全で豊かな放課後を届けるために、学校施設を活用し地域と共に子どもを育てる「アフタースクール」というソリューションを提案するNPO法人で、アフタースクールを日本の社会インフラにすること、企業・行政と連携して次世代育成に取り組むことの2つの活動を両輪として活動する。

導入の背景
口座振替依頼書のシステムへのデータ入力に、大きな人的リソースも時間もとられ、ミスも散見され、1枚あたりの処理時間は5分程度要していた。
導入の効果
「Tegaki」および「UiPath」を導入したことで、ダブルチェックも合わせて2人で処理することができるようになり、高い文字認識精度と自動化で1枚あたりの処理時間は1分程度へと低減。

株式会社Cogent Labsは、社会変革の担い手となる活動を後押しすべく、2020年よりパートナーであるUiPath株式会社と共同で非営利団体の業務効率化を無償支援する活動を行なっています。その活動の第一弾として、学校施設を活用し地域と共に子どもを育てる「アフタースクール」を展開する特定非営利活動法人「放課後NPOアフタースクール」様をご支援し、紙帳票にまつわる業務の自動化を実現しました。
今回は、RPAツール「UiPath」とAI OCRサービス「Tegaki」(※)の導入を主導した同法人の栗林様と林下様に、導入背景や効果についてお伺いしました。

※コージェントラボのAI OCRサービス「Tegaki」は2021年12月にリニューアルし、次世代AI OCR/IDPサービス「SmartRead」として生まれ変わりました。
Tegakiの頃よりご好評だった、高い読み取り精度での文字認識に加え、非定型帳票を含めた様々な種類の帳票の読み取りや自動仕分けにも対応するなど、大幅に機能強化されています。

放課後NPOアフタースクールについて

まずはじめに、放課後NPOアフタースクールの活動内容について紹介いただけますか?

特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクール 栗林様(左)林下様(右)

日本の小学生の放課後を楽しくかつ豊かな時間にするということを目標に活動しています。主に首都圏中心に放課後の小学校施設を活用し、子供たちが安心・安全で多様な体験活動を行える「アフタースクール」を開校し、モデルを展開しています。また様々な企業・行政と連携して次世代である子どもたちの育成に取り組むため、それぞれの強みと想いを掛け合わせたオリジナルのプログラムを企画し、全国各地の子どもたちへ届けています。

現在はどのような業務を担当されてますか?

団体全体の法人運営を行う事務局に在籍しています。その中で、ICTを活用して組織の中の仕組みを作っていったり、3〜4名のチームで日々の社内システムの運用をしたりといったことを行っています。社内システムとしては、2017年時点では共通インフラなどはなく、Excelで管理するといったような状況でした。3年ほどかけて、業務システムはほとんどクラウドに移行していきました。

導入の背景について

RPAやAI OCRの導入前は、どのような課題がありましたか?

口座振替依頼書の処理作業において、昨年書類の内容を自動入力するためのシステムを新しく作り、導入しました。そのシステムに対して、何千にも及ぶ口座振替依頼書のうち、2千件ほどを12月から3月頃までに手作業で入力する必要がありました。そのために新しく人を雇い入れたり、ボランティアでお願いしたり、事務局の人間が空き時間にサポートしたりといった状況で、人的リソースが割かれていました。また紙から手入力を行うということで、ミスも多く、その内容をチェックしていても見落とすことがあり、そのまま金融機関まで情報がいってしまい、さしもどってくるということも頻発しておりました。

運用について

このような課題に対して、どのように「Tegaki」および「UiPath」をご活用されていますか?

口座振替依頼書を複合機でスキャン後、そのデータを「Tegaki」で読み取り、読み取り結果のデータを「UiPath」を使ってSalesforceへ入力および採番し、口座振替用のサイトに入力しています。

実際にお使いになってみて、「Tegaki」および「UiPath」の使い勝手はどうでしたか?

「Tegaki」では、帳票を読み込むと帳票が画面全体で表示されます。またAI-OCRで読み取ったテキストは、上記のように読み取る対象のテキストのすぐ上に表示されるため、目検する際にとても迅速に行え、時間短縮につながっています。

「Tegaki」読み取り結果確認画面のイメージ

「UiPath」では、覚えることは確かに多いものの、一旦覚えてしまえば変数の設定方法や自動化など手軽に作成できると感じています。コードを書く必要がなく、部品をドラッグ&ドロップすることで作成できるのがわかりやすく使いやすいです。

導入効果について

「Tegaki」および「UiPath」を活用いただいて、どのような効果がありましたか?

人数面では、ダブルチェック用人員を含めても2人で対応できるようになりました。また30件ほどのデータを一度に読み込んでも、それまでは1件あたり5分程度かかっていたものが1分程度で処理できるようになったので、合計30分以内ですべての作業を完了することができています。また「Tegaki」の識字能力がとても高いので、読み取り結果を修正する必要があまりないというのも大きいです。

業務自動化に向けた支援の様子
左:UiPath株式会社 ソリューション本部 隈元氏 右:株式会社Cogent Labs アライアンス営業部 岩瀬

口座振替依頼書の処理時間が短くなり、ミスが減少したことで、従来は内容不備等で保護者に依頼書を戻すといったことがほとんど発生しなくなりました。

今後について

今後のTegaki及びUiPathご活用の展望をお伺いできますでしょうか?

口座振替依頼書以外にも、全国の学童等の放課後の子供たちの居場所に様々なプログラムを届けているのですが、そのプログラムの実施後行うアンケートのデータ化にも依頼書と同じように人手がかかっていました。このアンケートをデータ化する際にも、すでに「Tegaki」を使い始めていて、スキャナーでアンケートを読み取り、データ化し保存しています。このようなアンケートやプログラム応募用紙等の紙書類の入力作業が軽減されたことがメリットとして一番大きいと感じています。放課後運営事業者のIT化は低予算で運営していることもありまだまだ発展途上にあるので、FAXや紙のやりとりも多く、様々な申込用紙にも活用できるのではないかと考えています。中長期で考えると「UiPath」と「Tegaki」を使って、一番多いFaxで来る申込用紙を読み取り、Salesforceに自動で入力することにも展開できると感じています。

また長期的には、経理の作業などは請求書や支払い依頼など定型業務が多いので、自動化したいと考えています。ただ、RPAやAI OCRを活用する前に、まずは既存の業務フローの整理などからはじめる必要があると考えています。

Cogent LabsとUiPath様とで今後他のNPO法人様をご支援していきたいと考えておりますが、他のNPO法人様になにかメッセージをお願いいたします。

業務で紙の書類を扱うことが多い場合は、RPAやAI OCRなどのソリューションを積極的に使い、自動化するのが一番だと思います。
またプロボノでご支援いただく際には、本業がある中でご支援いただくため、もう少しサポートしてほしいと思ってもどうしても腰が引けてしまうことがありました。ところが、今回支援をしていただく際には、UiPath様、Cogent Labs様ともに非常に楽しそうに前向きにサポートしていただき、非常にありがたかったです。そのように楽しんでサポートしていただけますので、NPOとしても前向きに支援を受けられると思います。 

本日は貴重なお時間ありがとうございました!今後ともよろしくお願いいたします。