紙の請求書や申込書、FAXで届く発注書などを、手入力で処理し続けるのは時間もミスも避けられません。こうした「紙→データ」変換の負担を減らす手段として、近年導入が進んでいるのがAI OCRです。

ただしAI OCRは製品ごとに、手書きの強さ・非定型帳票への対応・後工程の自動化(API/RPA(Robotic Process Automation:業務自動化)連携)・セキュリティ・料金体系が大きく異なります。本記事では比較の軸を整理し、検証の進め方とおすすめサービスをまとめて紹介します。

AI OCRとは

AI OCRは、画像やPDFに含まれる文字情報をAI(機械学習・ディープラーニング等)で高精度に抽出し、デジタルデータ化する技術です。

AI OCRの役割は、紙や画像の中に閉じ込められた情報を、システムで扱えるテキストや項目データに変換することです。単に文字を読み取るだけでなく、請求日・金額・取引先名のような「業務で使う項目」を取り出せる点が実務では重要になります。

近年のAI OCRは、文字の形だけでなく前後の文脈や配置の傾向も手がかりにして認識します。そのため、FAXのかすれや印字のゆらぎ、多少の傾きがあっても一定の精度を出しやすく、現場の書類に乗せやすいのが特徴です。

導入効果は「読み取り結果をどこに渡すか」で大きく変わります。CSV出力で止めるのか、会計・販売管理などに登録までつなぐのかまで含めて設計すると、AI OCRは単発ツールではなく業務プロセスの部品として価値を発揮します。

従来のOCRとの違い

従来OCRが得意な「定型・活字中心」の読み取りに対し、AI OCRは手書きや非定型レイアウトなど現実の書類に強い点が大きな違いです。

従来のOCRは、決められた位置にある活字を読み取るような場面で強みを発揮します。一方で、取引先ごとにレイアウトが違う請求書や、手書きの備考欄が混ざる帳票では、設定や前処理の手間が増えやすく、運用が破綻しがちです。

AI OCRは、文字の形状に加えて書類の構造や周辺情報を学習して推定します。そのため、定型の枠に収まらないケースでも読み取れる可能性が高く、テンプレ作成や微調整の負担を減らせる製品が増えています。

ただし、AI OCRだから必ず高精度というわけではありません。実務上の差は、難しい条件での安定度と、誤りを直すための校正機能、学習・チューニングのしやすさに出ます。比較では「読み取れるか」だけでなく「直す手間がどれだけ残るか」まで見切るのがポイントです。

AI OCRで対応しやすい書類・業務

AI OCRは、入力作業が多く、フォーマットが揺れやすい帳票処理で特に効果を発揮します。

代表例は請求書・領収書・発注書・納品書・申込書など、紙やPDFで受領し、最終的にシステムへ転記する業務です。特に「同じ種類の帳票でも取引先ごとにレイアウトが違う」ケースでは、AI OCRの柔軟さが効きます。

現場系では、点検表・作業日報・検査記録のように、手書きが多く画像品質も安定しにくい書類が対象になりやすいです。スマホ撮影で回収する運用に合うサービスを選べると、回収から入力までが短縮されます。

向き不向きを分けるのは、情報の取り出し方です。全文テキスト化が目的なのか、金額や品目のような項目抽出が目的なのかで選ぶべき製品が変わります。業務のゴールを先に定義すると、比較がぶれません。

AI OCRの導入メリット

AI OCR導入の主な価値は、入力工数の削減だけでなく、ミス低減や後工程の自動化まで含めた業務全体の効率化にあります。

最も分かりやすい効果は、手入力の時間削減です。ただし実際の投資対効果を左右するのは、入力よりも「確認・修正」「例外処理」の削減です。読み取り精度が高く、校正が速いほど、総工数は大きく下がります。

次に効くのがミス低減です。転記ミスは発見が遅れるほど損失が大きく、請求・支払い・在庫など後工程に波及します。AI OCRはミスをゼロにするものではありませんが、二重チェックの設計や突合(マスタ照合、金額チェック)と組み合わせると、再発防止の仕組みに近づきます。

さらに、APIやRPA連携により、登録・承認・保管まで一気通貫にしやすいのがメリットです。AI OCR単体導入で終えるのではなく、ワークフローや会計・販売管理への接続まで含めると、DXの効果が継続的に出る形になります。

AI OCRの注意点とデメリット

AI OCRは万能ではなく、認識誤り・運用設計・セキュリティ要件などを事前に押さえないと期待した効果が出ないことがあります。

第一に、認識は100%になりません。かすれ、押印の重なり、極端な手書き、画像のブレなどで誤りは起きます。重要なのは、誤りが起きる前提で、どの項目を人が確認するか、どこで止めるかを業務として決めることです。

第二に、帳票のばらつきが大きいほど運用負荷が上がります。テンプレ型は追加が増えると管理が重くなり、フォーマットレス型でも例外帳票の扱いは残ります。導入前に「対象帳票を増やすほど得になる設計か」を確認しておくと、途中で詰まりにくくなります。

第三に、セキュリティと監査です。個人情報や機密書類を扱う場合、クラウド利用の可否、保管場所、アクセス制御、ログ、委託時の運用まで含めて審査が必要になります。技術よりも社内ルールで止まることが多いため、比較の初期段階で要件を固めるのが現実的です。

AI OCRの価格相場と料金体系

AI OCRの料金は「初期費用+月額(固定)+従量課金+オプション」で構成されることが多く、処理枚数と必要機能で総額が大きく変わります。

AI OCRの比較でありがちな失敗は、月額の安さだけで判断することです。実運用では、必要な機能がオプション扱いだったり、校正・仕分けの負担が残ってコストが膨らんだりするケースがあります。見積は機能と運用の前提を揃えてから比べる必要があります。

また、単価を「1枚いくら」で見ると判断がぶれます。AI OCRは、帳票種類、抽出項目数、確認体制、連携要件で総工数が変わるため、料金と工数をセットで試算して初めて妥当性が分かります。

以下の内訳ごとの目安を押さえ、どこが変動要因になるかを理解しておくと比較がスムーズです。

初期費用の目安

初期費用が発生する代表的なケースは、環境構築やアカウント・権限設計、テンプレ作成、導入支援(要件整理や運用設計)をベンダー側で実施する場合です。特に「項目抽出を業務に合わせて作り込む」ほど、初期の設計コストは上がりやすくなります。

一方、クラウド型でセルフ開始できるサービスは、初期費用を抑えて始められることがあります。この場合でも、社内側の準備として、対象帳票の整理、出力項目の定義、例外処理のルール決めは必要です。費用がゼロでも工数はゼロではない点に注意します。

オンプレミスや閉域網などの要件がある場合は、ネットワーク・サーバー・運用監視まで含めて個別見積になりやすいです。セキュリティ要件が厳しいほど初期費用が膨らむ傾向があるため、比較の早い段階で必須条件を明確にするのが近道です。

月額・従量課金の目安

料金の典型パターンは、月額の最低利用料に加えて、読み取り枚数や処理件数に応じた従量課金が乗る形です。最低利用料は数万円からのレンジが多く、処理量が少ない月でも固定費が発生します。

処理枚数が月によって大きく変動する業務は、従量比率が高いプランのほうが無駄が出にくい一方、繁忙期の上振れで予算を超えることがあります。逆に固定費が厚いプランは予算化しやすい反面、閑散期のコスパが落ちやすいです。

試算では「平均枚数」だけでなく「ピーク枚数」を必ず入れます。さらに、部署展開で枚数が増える見込みがあるなら、段階的に単価が下がるのか、プラン変更が必要なのかまで確認すると、後からの再見積を減らせます。

オプション費用とサポート費用

総額に効きやすいのがオプションです。項目追加、帳票設計代行、追加学習やチューニング、オペレーター補正、API利用、データ保管や監査ログ、SSOなどが別料金になっていることがあります。

特に見落としやすいのは、校正の外注(BPO:Business Process Outsourcing)や精度保証に関わる費用です。社内で直す前提なら安く見えますが、人手が確保できない場合は外注費込みで考えないと運用が回りません。

見積時は、対象帳票数、抽出項目数、連携先、必要な監査・権限、サポートの範囲(初期設定支援、運用改善、障害対応)をチェックリスト化し、各社で前提を揃えて比較するのが確実です。

AI OCRの比較ポイント

同じAI OCRでも“どの業務をどこまで自動化したいか”で最適解は変わるため、精度だけでなく後工程・運用・セキュリティまで含めて比較することが重要です。

AI OCRは「読めるかどうか」より「業務として回るかどうか」で差が出ます。読み取り精度が高くても、仕分けができず事前準備が必要だったり、校正画面が使いにくく修正に時間がかかったりすると、期待した工数削減になりません。

比較のコツは、現場の処理フローを1枚の書類の流れに分解し、どこを自動化し、どこを人が見るのかを具体化することです。そのうえで、後工程の連携や、例外時の止まり方まで確認するとミスマッチを防げます。

以下の観点を使って候補を横並びにすると、サービスの強みと弱みがはっきり見えてきます。

認識精度(手書き・活字・縦書き)

認識精度は、手書き、活字、縦書き、チェックボックス、かすれ、印影の重なりなど条件によって大きく変わります。カタログの数値は参考程度にし、必ず自社の実書類で測ることが前提です。

精度が低いと、最終的に校正工数が増え、ROI(投資対効果)が悪化します。AI OCRは「読み取り自体の時間」は短くても、直しに時間がかかるとトータルでは手入力と差が出にくくなります。

精度の見方も揃える必要があります。文字単位の正答率が高くても、金額や口座番号のように一文字の誤りが致命的な項目では、項目単位の正答率で評価すべきです。帳票単位で「差し戻しが必要な枚数(例外率)」を見ると、運用負担が読みやすくなります。

非定型帳票への対応範囲

非定型対応は、テンプレ必須か、フォーマットレスで読み取れるかで運用が変わります。取引先ごとにレイアウトが違う請求書・発注書を扱う場合、テンプレの追加管理がボトルネックになりやすいため、対応範囲を重点的に確認します。

フォーマットレスをうたう製品でも、得意な変動と苦手な変動があります。項目名が近い位置にある程度収まるのは得意でも、項目そのものが省略される、表の構造が大きく違う、といった揺れには弱いことがあります。

比較では、追加学習やテンプレ追加が必要になったときの手順と所要時間、担当者のスキル要件まで確認します。将来、帳票種類が増えたときに誰が運用できるかが、長期コストを左右します。

仕分け・レイアウト認識の有無

複数種類の帳票が混在する現場では、仕分け機能があるかどうかで運用負荷が大きく変わります。自動分類ができない場合、読み取り前に人が帳票を分ける作業が残り、ここが詰まりやすいポイントになります。

仕分けの方法は、キーワード判定、レイアウト判定、両者の組み合わせなどがあります。重要なのは、判定が曖昧なときにどう扱われるかで、迷い判定を人に回せる仕組みがあると、誤仕分けによる手戻りを減らせます。

比較時は「仕分けができる」だけでなく、混在率が高い条件での精度、例外時のフロー、仕分け結果を後工程に渡せるかまで確認すると、現実の運用に近づきます。

確認・修正(校正)機能とオペレーター補正

AI OCRは校正で差が出ます。ハイライト表示、候補提示、項目ナビ、差分表示など、修正が速いUIほど人手確認のコストを下げられます。現場が毎日使う部分なので、トライアルでは必ず触って比較します。

承認フローの有無も重要です。経理や購買など、複数人が関わる業務では、誰がどこまで直し、誰が承認するかをツール上で分けられると、属人化や二重作業を減らせます。

人手併用の選択肢としてオペレーター補正(BPO)がある場合、精度保証の考え方と責任分界を確認します。全件を外注するのか、例外だけ外注するのかの設計でコストが大きく変わるため、内製とのハイブリッドも現実的な着地点になります。

処理速度と大量処理の可否

必要な処理性能は、月間数百枚と数万枚では別物です。枚数が増えると、読み取り速度だけでなく、同時処理、キュー制御、失敗時の再処理、SLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意)など運用面の要件が重要になります。

APIでバッチ処理する場合は、スループットや同時接続数の制限がボトルネックになりがちです。繁忙期に一気にアップロードする運用なら、スケールできるか、追加費用が発生するかを事前に確認します。

また、速度の比較では「読み取り時間」だけでなく、仕分け・校正・出力まで含めたリードタイムで見るのが実務的です。入力締めの時間に間に合うかという観点で評価すると、要件が明確になります。

出力形式とデータ抽出機能

出力形式はCSVやExcelだけでなく、JSON、透明テキスト付きPDFなど、後工程で使える形かどうかが重要です。システム連携やデータ蓄積を見据えるなら、項目データを構造化して出せるかが比較ポイントになります。

データ抽出は、全文抽出と項目抽出で難易度が異なります。請求日・金額・取引先名のような項目抽出が安定すると、登録業務が大きく短縮されます。一方で、備考欄など自由記述は誤りが出やすいので、用途に応じて期待値を調整します。

さらに“使えるデータ”にするには正規化が重要です。住所表記のゆれ、郵便番号の欠落、全角半角の混在などを整える機能があると、後工程の突合や検索が一気に楽になります。

外部システム連携(RPA・API・OCR後工程)

AI OCRは、読み取った後の登録が残ると効果が頭打ちになります。会計、ERP、販売管理、CRMなどへの連携を前提に、APIやWebhookの有無、RPA連携のしやすさを確認します。

連携の成否は、データ形式だけでなく、エラー時の戻し方で決まります。たとえば、マスタ照合で取引先名が曖昧な場合に候補提示できるか、金額チェックで不一致を止められるかなど、後工程の突合・検知まで含めて設計できると、運用が安定します。

比較では「連携できます」という可否だけでなく、実際に自社システムで必要な項目が揃うか、認証方式やIP制限などの要件を満たせるか、開発・保守の負担がどの程度かまで見積もることが重要です。

セキュリティ要件(権限・保管・監査)

セキュリティは、クラウドかオンプレかだけでなく、権限設計、保管、監査の観点で比較します。誰がアップロードでき、誰が閲覧・修正でき、誰が出力できるのかを細かく制御できるほど、内部統制の要求に応えやすくなります。

データ保管場所や暗号化、IP制限、監査ログの有無は、取引先要件で求められることが多い項目です。特に個人情報を含む帳票では、保存期間、削除、マスキング、アクセス履歴の取り扱いまで確認します。

BPOを併用する場合は、委託先を含めた運用設計が必須です。作業者の権限制御、画面の情報秘匿、持ち出し防止、教育・監査体制など、技術と運用の両面で比較しないとリスクが残ります。

運用しやすさ(設定工数・学習・管理画面)

運用しやすさは、初期設定の難易度と、日々の例外処理のしやすさで決まります。テンプレ作成や項目定義が複雑だと、担当者が限られ、改善が止まる原因になります。

学習やチューニングが必要なタイプでは、誰がどの頻度で調整するかを決める必要があります。現場が回せる設計か、ベンダー支援が前提かで、費用もスピードも変わります。

また、エラー時のリカバリが重要です。再処理、差し戻し、例外帳票の隔離、手動入力への切り替えなど、止まったときの動線が整っているほど、業務が詰まりにくくなります。管理者と利用者の役割を分けられるかも確認しておきます。

無料トライアルと検証方法

導入前のトライアル検証は、精度だけでなく“校正工数込みの総工数”と“連携を含む業務フロー”まで評価すると失敗を防げます。

トライアルで見るべきは、読み取り結果そのものより、運用したときの手戻り量です。特に、校正に何分かかるか、例外が何枚出るかで、現場の負担が決まります。

また、検証は短期間で結論を出すために、評価指標を先に決めておくのが効果的です。精度が少し高いが操作が重い、といったトレードオフが起きるため、優先順位を明確にして比較します。

可能であれば、実際の後工程(Excel集計、会計登録、承認)まで一部でもつなぎ、全体のボトルネックを把握したうえで選定すると、導入後のやり直しを避けられます。

料金シミュレーションの進め方

まず、月間処理枚数とピーク枚数を出し、対象帳票の種類数と抽出項目数を整理します。次に、校正体制として、誰がどの項目をどの割合で確認するか、例外時に誰が処理するかを前提条件として置きます。

そのうえで、固定費(初期費用・月額)に従量課金(枚数・件数)とオプション(テンプレ追加、学習、API、監査、BPOなど)を積み上げ、同じ前提で各社を比較します。見積の条件が違うと比較にならないため、前提を文書化して渡すのがポイントです。

将来増も織り込みます。部門展開で枚数が増える、帳票種類が増える、連携先が増える、といった拡張シナリオを用意し、単価やプラン変更、運用負荷がどう変わるかを確認すると、長期的に割高になるリスクを避けられます。

テストで用意すべき帳票と評価指標

テスト用帳票は、きれいな成功例だけでなく、現実の失敗パターンが混ざるように用意します。画質が悪い、FAXのかすれ、手書きが崩れている、押印や手書き追記がある、複数レイアウトが混在する、といった条件を含めると評価が実態に近づきます。

評価指標は、項目正答率、校正時間/枚、例外率、仕分け精度、出力整形の手戻りなど、運用に直結するものを採用します。文字単位の正答率だけだと、業務上致命的な誤りを見逃しやすいので注意が必要です。

最後に、エラー時の扱いも評価します。迷い判定の出し方、修正のしやすさ、再処理の手間、承認フローの通し方など、止まりやすい箇所を確認しておくと、導入後の運用トラブルを減らせます。

製品タイプ別の選び方

AI OCRは大きく「汎用型」「特化型」「BPO型」などに分かれ、処理量と求める自動化範囲で選び方が変わります。

AI OCR選定は、まず自社の処理量と帳票のばらつき、そして自動化のゴールを定めるのが出発点です。少量で幅広く試したいのか、大量処理を前提に統制まで整えたいのかで最適なタイプが変わります。

汎用型は多くの帳票に対応しやすい反面、業務に最適化するには設定や連携の設計が必要になることがあります。特化型は対象が限定される代わりに、項目抽出や後工程まで含めて効率が出やすい傾向です。

BPO型は、社内の人手や運用能力が制約になる場合に強い選択肢です。AIだけで完結させる発想から、必要なところだけ人手を使って全体最適にする発想へ切り替えると、現実的な導入計画を作りやすくなります。

汎用型(中小規模向け)

月間数百〜数千枚程度で、まずは入力削減から始めたい企業に向きます。初期費用を抑えたクラウド型を選べることが多く、現場主導で立ち上げやすいのがメリットです。

選定では、操作の分かりやすさと、複数帳票にどこまで広く対応できるかを重視します。読み取り後にCSVで十分なのか、将来的に基幹連携したいのかで、必要機能は変わります。

スモールスタートでは、最初から全帳票を狙うより、頻度が高い帳票に絞って効果を出し、運用ルールを固めてから拡大するほうが定着しやすいです。

汎用型(大規模向け)

月間数千〜数万枚で、全社展開や基幹連携を見据える企業に向きます。大量処理性能に加え、権限・監査、SLA、運用管理機能が重要になります。

導入形態も論点です。クラウドでスケールさせるのか、オンプレや閉域網で統制を強めるのかで、コスト構造と導入期間が変わります。比較ではセキュリティ要件を満たしつつ、運用が過剰に重くならないバランスを見ます。

大規模では、OCRの精度よりも、例外処理の設計と運用体制が成否を分けます。迷い判定のキュー管理や、再処理、承認など「止めない仕組み」を評価に入れると失敗しにくくなります。

特化型(請求書・発注書など)

対象書類が決まっている場合、特化型はROIが出やすい選択肢のひとつです。請求書や発注書などに最適化され、項目抽出が安定しやすく、突合や登録など後工程まで含めて効率を出せることがあります。

対応範囲が狭い代わりに、設定が簡単で、精度と運用が安定しやすいのが利点です。業務の標準化と相性が良く、担当者が変わっても回る仕組みを作りやすくなります。

ただし、将来別の帳票にも広げたい場合は、汎用型と併用するか、製品の拡張性を確認しておく必要があります。対象外の帳票が増えると、別ツールが増えて管理が複雑になるためです。

BPO型(入力代行込み)

校正やスキャンを社内で回すのが難しい場合、入力代行込みのBPO型が有効です。AI OCRの結果を人が補正し、精度保証に近い形でデータを納品できるため、品質を重視する業務に向きます。

確認すべきは、体制とセキュリティ、リードタイムです。締め処理に間に合う納期か、例外帳票をどう扱うか、作業者のアクセス権限制御や監査体制が整っているかを比較します。

内製とのハイブリッドも現実的です。通常帳票はAI OCR+社内校正、難しい帳票や繁忙期だけBPOに寄せるなど、変動に強い設計にするとコストと運用のバランスが取りやすくなります。

AI OCRサービス比較表の見方

比較表は「自社の必須要件→加点要素→コスト」の順に見ると、候補を素早く絞り込めます。

まず必須要件を決めます。対象帳票(請求書、発注書、手書き日報など)に対応できるか、セキュリティ要件(クラウド可否、保管、監査)を満たすか、連携要件(API、RPA)を満たすかを先にチェックし、満たせないものは早めに除外します。

次に加点要素として、仕分けの精度、校正UIの使いやすさ、正規化や突合などの後工程支援、運用管理のしやすさを見ます。ここは実運用の工数に直結するため、比較表の項目を自社の業務フローに当てはめて評価すると精度が上がります。

最後にコストを見ます。単純な月額ではなく、初期費用、従量課金、オプション、サポートを含めた総額で比較し、同じ前提条件での試算に揃えることが重要です。

おすすめAI OCRサービス比較

ここでは比較検討で名前が挙がりやすいAI OCRを取り上げ、得意領域と向く利用シーンを整理します。

ここで挙げるサービスは、それぞれ得意領域が異なります。最適解は「帳票のばらつき」「処理量」「連携・統制の重さ」「現場主導かIT主導か」で変わるため、特徴を踏まえて候補を絞り、トライアルで実書類検証する流れがおすすめです。

比較では、非定型への追随力と仕分け、校正のしやすさ、連携手段、料金が増えやすい条件をセットで確認します。特に、枚数が増えたときと帳票種類が増えたときの両方で、運用が破綻しないかが重要です。

以下はあくまで「向くケース」を整理したものです。自社の必須要件に照らし、合致するものから優先的に検証してください。

SmartRead

SmartReadは、テンプレートレスや自動仕分けを強みとし、非定型帳票が多い環境で運用を軽くしやすいタイプです。手書きと活字が混在する帳票でも扱いやすく、事前設定を抑えて立ち上げたい場合に候補になります。

向くのは、帳票種類が多く、取引先ごとにレイアウトが異なる請求書・発注書をまとめて処理したいケースです。現場主導で早期に使い始め、運用しながら対象を広げたい場合にも適します。

比較時は、APIなど連携手段の範囲、校正機能の使いやすさ、月間枚数が増えたときの料金の伸び方を確認します。テンプレ運用が少ない分、例外帳票の扱いがどう設計されているかも重要です。

AnyForm OCR

AnyForm OCRは、ノンプログラミングで誰でも簡単に帳票設計ができる操作性の高さを活かし、取引先ごとに異なる定型帳票を自社で大量に管理・運用したい場面で検討されやすいサービスです。従来の重いテンプレート設計コストを下げ、現場主導で柔軟に設定を追加・変更したい場合に向きます。

向くのは、取引先ごとのフォーマットは決まっているものの種類が多く、それらを外部に頼らず自社で手軽にテンプレート化して運用を回したいという方針の企業です。

確認観点は、自社で設計・メンテナンスを行う際の運用負荷と、一部の非定型帳票に対するAI解析の精度です。役割分担を含めた運用体制を想定して比較することが欠かせません。

LINE WORKS PaperOn(LINE WORKS OCR)

LINE WORKS PaperOnは、スマホ撮影から共有までの導線が作りやすく、LINE WORKSとの親和性が高い点が特徴です。現場や店舗で発生する紙書類をその場でデータ化し、関係者にチャット経由でスピーディに回したい用途で強みを発揮します。

向くのは、外出先や現場での一次取り込みを重視するケースです。日報や申込書、店舗の伝票など、スキャン環境が整っていない場所でも運用しやすいこと、さらに最新の生成AI機能を活かした柔軟な項目抽出ができることが価値になります。

比較時は、対応できる帳票種の幅に加え、現場導入が進みやすい分、権限・監査の要件に適合するかといった統制面の設計を後回しにしないことがポイントです。

DynaEye

DynaEyeは、大規模処理やセキュリティ要件に対応しやすい選択肢として検討されます。オンプレミスなどの導入形態を含め、統制の強い運用を組みやすい点が特徴です。

向くのは、全社利用を前提に、権限・監査・保管などの統制を重視しつつ、大量処理を安定運用したいケースです。基幹システム連携まで見据えた構成にしたい企業にも適します。

確認観点は、導入形態に伴う運用コスト、既存システムとの連携方式、テンプレや学習の運用負荷です。大規模では「運用の重さ」が隠れコストになるため、保守体制や役割分担まで含めて比較します。

AISpect

AISpectは、生成AIを活用した非定型帳票の読み取り技術と、RPA等を含めた業務自動化・データ活用までの一連の提案・運用支援が期待されるサービスです。読み取り後のデータ整理や後工程への連携フローの構築が難しい企業にとって、伴走支援の厚さが価値になります。

向くのは、OCRの導入単体にとどまらず、Excelへの自動転記やフォルダ監視など、後続の業務プロセス全体をセットで最適化・自動化したいケースです。

確認観点は、生成AIによる読み取りの精度、連携できる後工程の広さ、料金体系(パッケージか個別見積か)とサポート範囲です。成果物と支援範囲を明確にして比較します。

CaptureBrain(提供会社:キヤノンITソリューションズ株式会社)

CaptureBrainは、帳票処理の安定運用を想定した機能設計のサービスとして検討されます。一定量を継続的に処理し、短期間で立ち上げたい中小〜中堅のニーズに合いやすいタイプです。

向くのは、複数種類の帳票が混在して届く環境で、事前の仕分け作業からデータ入力までの一連の事務処理を効率化・標準化したいケースです。中堅から大手・BPO用途まで幅広く適します。

確認観点は、仕分け機能の精度、kintoneやAPIを介した外部連携の拡張性、将来の帳票追加時の運用工数です。追加費用やサポート体制を含めて確認すると安心です。

AI OCRの費用対効果の考え方

費用対効果は「読み取り単価」ではなく、校正・例外処理・転記/登録まで含めた“業務全体の削減時間とミス削減”で評価するのがポイントです。

費用対効果を読み取り単価だけで判断すると、現場の実感とずれやすくなります。AI OCRは読み取り自体が速くても、校正や例外処理が重いと、総工数は下がりません。評価は業務全体の時間で見る必要があります。

具体的には、1枚あたりの校正時間、例外率、仕分けにかかる時間、出力整形の手戻り、そしてシステム登録までの時間を合算します。ここに、転記ミスによる再処理や差し戻しの削減効果も加味すると、実態に近い効果が出ます。

結論として、良いAI OCRとは「高精度」なだけでなく、「誤りが起きたときに最短で正しいデータに戻れる」設計のものです。トライアルでは、速度と精度の数字より、業務が止まらないか、運用が軽くなるかを優先して判断するのが堅実です。

まとめ:AI OCRを比較して最適なサービスを選ぶ

AI OCR選定は、対象帳票・処理量・後工程の自動化範囲・セキュリティ要件を先に固め、トライアルで実書類検証してから最終比較するとミスマッチを防げます。

AI OCRの比較は、認識精度だけで決めないことが最重要です。非定型対応、仕分け、校正、連携、セキュリティ、運用管理まで含めて、自社の業務フローで回るかを評価します。

導入前には、対象帳票と抽出項目、例外処理のルール、連携先、権限・監査の要件を整理し、同じ前提で各社をトライアル検証します。評価指標は項目正答率と校正時間/枚、例外率を中心に置くと、現場負担を正確に比較できます。

最後は、総コストと総工数のバランスで決めます。スモールスタートなら拡張しやすさ、大規模なら統制と性能、リソース不足ならBPO併用も含め、現実的に継続運用できるサービスを選ぶことが成功の近道です。

独自AIを搭載した「SmartRead」は、請求書や診療明細書など、業種ごとに異なるさまざまな書式の文書をスムーズにデータ化し、企業のDX推進に貢献します。AI OCRの導入をご検討なら、ぜひSmartReadにお任せください。

記事の内容は、2026年6月1日時点の情報です。現在とは異なる場合があります。

紙の請求書や申込書、領収書などの入力作業は、手入力の工数だけでなく入力ミスや確認負荷も大きくなりがちです。こうした課題の解決策として注目されているのが、従来のOCRにAI技術を組み合わせた「AI OCR」です。

本記事では、OCRとの違いから高精度の仕組み、メリット・デメリット、種類、活用シーン、選定・導入のポイントまでを整理し、自社に合うAI OCRの検討に役立つ全体像を解説します。

AI OCRの概要とOCRの違い

まずはOCRとAI OCRそれぞれの定義を押さえ、何がどう進化したのか(精度・対応帳票・運用のしやすさ)を比較します。

OCRもAI OCRも「画像から文字情報を取り出す」点は共通ですが、現場で効く差は、読める書類の幅と、運用で精度を上げられるかどうかです。従来OCRは定型帳票を安定して処理するのが得意な一方、レイアウトが少し変わるだけで設定を見直す必要が出やすい特性があります。

AI OCRは、文字認識に加えてレイアウトの理解や項目の推定まで行い、テンプレートに依存しすぎない処理を目指します。そのため、請求書のように取引先ごとに書式が違う書類や、手書きが混ざる書類で効果が出やすくなります。

ただし、AI OCRは導入すれば自動で全部解決するものではありません。どの書類を、どの粒度(全文か項目か)で、どこまで自動化するかを決めたうえで、確認・例外処理まで含めて設計することで価値が最大化します。

OCRとは

OCRは、スキャナーやカメラで取り込んだ画像から文字を認識し、テキストデータに変換する技術です。紙の情報を検索可能なデータにしたり、システム入力に使える形にしたりする目的で利用されます。

一般的な流れは、画像取得の後に、傾き補正やノイズ除去、二値化などの前処理を行い、そのうえで文字認識エンジンが文字を推定してテキストを出力します。前処理の品質が悪いと、その後の認識結果が大きく崩れるため、スキャン条件の統一は基本になります。

得意なのは、活字で印字がきれい、レイアウトが固定、解像度が十分といった条件の書類です。一方で、手書き、かすれ、影、傾き、背景模様、そして非定型レイアウトは苦手になりやすく、帳票が増えるほど設定・運用が重くなる傾向があります。

AI OCRとは

AI OCRは、OCRにAI(機械学習やディープラーニングなど)を組み合わせ、文字認識だけでなくレイアウト解析や項目抽出まで高度化した技術・製品群の総称です。単に文字列を出すのではなく、「これは請求書番号」「これは支払期限」といった項目の意味づけまで行える点が、業務用途では特に重要です。

従来OCRはテンプレート(座標指定)により「どこを読ませるか」を人が決めることが多く、書式が変わると崩れます。AI OCRはレイアウトを推定し、同じ項目が別の位置にあっても抽出できるようにするため、テンプレート依存を減らしやすいのが強みです。

もう一つの差は改善の考え方です。AI OCRは、誤りや例外を運用で回収し、学習や辞書、抽出ルールに反映して精度を上げていけます。つまり、導入直後の精度だけで判断するのではなく、改善サイクルを回せる設計かどうかが成果を左右します。

AI OCRが高精度な仕組み

AI OCRは単に文字を読むだけでなく、画像の補正からレイアウト理解、学習による改善までを組み合わせて精度を高めます。

AI OCRの精度は、文字認識エンジン単体の性能だけで決まるわけではありません。実務では、画像品質のばらつき、帳票の多様性、入力すべき項目の定義など複数要因が絡むため、複数の処理を組み合わせて「誤りが起きにくい状態」を作ります。

代表的には、傾き補正・台形補正・影の除去などの画像前処理で読み取りやすい画像に整え、次にレイアウト解析で見出し・表・枠・明細行などの構造を推定します。これにより、同じ「金額」でも合計欄なのか明細の単価なのかといった区別がつきやすくなります。

さらに、項目抽出では周辺語(例:請求書番号、合計、税込)や形式(例:日付の形、郵便番号の形)を手がかりに、値の意味を推定します。ここが弱いと、文字としては読めても業務データとして使えません。

運用面では、信頼度スコアを使って「自動確定してよいもの」と「人が確認すべきもの」を分ける仕組みが重要です。全件を丁寧に確認すると工数削減にならないため、どこまでを自動化し、どこからを確認対象にするかの線引きが、精度と生産性の両立に直結します。

AI OCRのメリット

導入効果は「精度向上」だけでなく、「非定型対応」「工数削減」「後続業務の自動化」まで広がります。代表的なメリットを具体的に整理します。

AI OCRの価値は、紙をデータ化すること自体ではなく、データ化後にそのまま業務へ流し込める状態を作れる点にあります。入力が減るだけでなく、処理スピード、品質、内部統制まで含めて改善余地が生まれます。

特に効果が出やすいのは、件数が多い、フォーマットが多い、入力項目が多い、差戻しが多いといった業務です。ここにAI OCRを入れると、単純作業の削減だけでなく、確認の優先順位付けや例外の早期発見など、運用全体が整理されやすくなります。

一方で、メリットを最大化するには「どこで人が介在するか」を明確にする必要があります。AI OCRは人をゼロにするツールというより、人の時間を判断や例外対応に寄せるための仕組みと捉えると、導入設計の精度が上がります。

認識精度が高い

AI OCRは、活字だけでなく、手書きやかすれ、傾き、写真撮影の影など、現場で起きがちな条件に対して認識率を上げやすいのが特徴です。もちろん限界はありますが、従来OCRより「現実の帳票」に寄せた性能を出しやすくなっています。

精度は「文字が合っているか」だけでなく、「項目として合っているか」で見ることが重要です。例えば請求書であれば、請求書番号や合計金額が正しく取れていれば業務影響は小さく、住所の一部が誤っていても影響が小さいケースがあります。評価軸を業務に合わせると、過不足ない改善ができます。

検証では、平均的なサンプルだけでなく、薄い印字、斜めスキャン、手書きが多い取引先など最悪ケースも混ぜて確認します。現場で困るのは例外なので、例外の割合と、そのときの確認工数まで含めて精度を捉えるのが実務的です。

非定型帳票・レイアウト違いに対応できる

従来OCRは、帳票ごとに項目位置を座標で定義するテンプレート型が多く、フォーマットが増えるほど設定と保守が増えます。取引先が多い企業ほど、帳票追加のたびに作業が発生し、運用がボトルネックになりやすい課題がありました。

AI OCRはレイアウト解析と項目抽出により、同じ項目が別の場所にあっても推定しやすく、テンプレート依存を下げられます。これにより、取引先ごとに異なる請求書、部署ごとに異なる申請書など、非定型が混ざる現場で適用範囲を広げやすくなります。

ただし「完全に設定不要」とは限りません。運用で求める精度や自動化の深さが上がるほど、項目定義、辞書(会社名や品名)、例外ルールの整備が効いてきます。設定工数がゼロになるのではなく、より成果につながる設定に時間を使えるイメージです。

入力・確認の工数とコストを削減できる

AI OCRを使うと、手入力を「抽出結果の確認・修正」に置き換えられるため、処理時間を短縮しやすくなります。入力ミスが減れば、差戻しや二重チェックの負荷も下がり、結果としてリードタイム短縮にもつながります。

費用対効果を考えるときは、単に入力時間だけでなく、確認・問い合わせ・差戻し・再処理まで含めたトータル工数で見るのがポイントです。特に経理や購買は、締め日に向けて集中するため、ピーク時の残業や派遣費の削減が効果として現れやすい領域です。

算定の基本は、月間処理件数、1件あたりの現状工数、導入後工数、確認率(何割を人が見るか)、エラーによる手戻り率を置くことです。AI OCRの価格が従量課金の場合は、件数増減に対してROIがどう動くかも合わせて見積もると判断がぶれません。

RPA・業務システム連携で自動化できる

AI OCRの抽出データは、CSV出力での取り込みだけでなく、API連携やRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)での投入により、後続業務まで自動化しやすくなります。読み取りができても、結局人が別システムに転記している状態だと効果は限定的なので、連携設計は導入の成否を左右します。

典型例は、請求書処理で「受領→仕分け→読み取り→確認→会計/ERP(基幹業務システム)登録→支払処理→保管」までをつなぐ流れです。経費精算では「スマホ撮影→自動入力→申請→承認→会計連携」、受発注では「注文書の読み取り→受注登録→在庫引当」のように、入力を起点に自動化の範囲を広げられます。

自動化を進めるほど重要になるのが、例外処理の扱いです。例えば、明細行が多すぎる、課税区分が不明、取引先マスタに存在しないなど、止まるポイントは先に想定しておきましょう。ワークフローでの差戻しや保留キューを作ると、現場が回る自動化になります。

AI OCRのデメリットと注意点

AI OCRは万能ではなく、費用・運用設計・リスク対策を踏まえた導入が重要です。失敗しやすいポイントを事前に把握します。

AI OCR導入の失敗は、製品性能よりも「期待値の置き方」と「運用の設計不足」で起きることが多いです。精度が高いと言っても、帳票の品質や業務の複雑さによって結果は変わるため、前提条件を揃えないと評価がぶれます。

また、現場の確認作業が想定以上に残ると、手入力より遅くなるケースもあります。確認画面の使い勝手、差戻しの動線、例外の処理先など、実運用の設計が工数を決めるため、導入前にプロセスを具体化しておく必要があります。

さらに、扱うデータは請求・個人情報・契約条件など機密性が高いことが多く、セキュリティ要件の確認を後回しにすると、稟議や監査で止まりがちです。導入可否の論点を早めに洗い出しておくと、プロジェクトが滑らかに進みます。

導入・運用コストがかかる

AI OCRのコストは、ライセンス費だけでなく、初期設定、帳票定義や学習支援、運用設計、連携開発、教育など複数に分かれます。価格比較の際は、初期費用と月額費用だけで判断せず、立ち上げに必要な作業と、その後の運用負担まで含めた総コストで見積もることが重要です。

課金体系は、月額固定、処理枚数の従量課金、ユーザー数課金などがあり、件数が増えるほど有利不利が変わります。特に、締め日に処理が集中する業務では、ピーク時の処理能力と追加コストの条件を確認しておくと安心です。

提供形態でも費用構造は変わります。クラウドは初期が軽く始めやすい一方、長期利用で従量が積み上がる場合があります。オンプレミスは初期が重くなりやすい一方、データ所在や既存インフラの都合で選ばれることがあります。

誤認識が起きる前提で確認フローが必要

AI OCRでも100%の精度を前提にするのは現実的ではありません。重要なのは、誤りが起きたときに業務が破綻しないように、確認と例外処理を最初から組み込むことです。

実務で有効なのは、信頼度が高い項目だけを自動確定し、低い項目だけを人が確認する運用です。さらに、金額や支払期限など重要項目は二重チェック、明細はサンプリングなど、リスクに応じて確認の強さを変えると、工数と品質のバランスが取れます。

精度はスキャン品質にも大きく左右されます。解像度不足、傾き、影、折れ、汚れが多いと、どんな製品でも限界があります。読み取り条件の標準化、再スキャンのルール、撮影ガイドの配布など、現場側の整備もセットで考えるべきです。

セキュリティ・個人情報の対策が必要

AI OCRは請求書、契約書、申込書など機密情報を扱うことが多く、セキュリティ対策は必須です。最低限、データの暗号化、アクセス権限、操作ログ、アカウント管理、二要素認証の有無を確認し、運用規程と整合させます。

クラウド利用では、データ保管場所(国内外リージョン)、バックアップ、障害時の復旧、委託先管理の範囲が重要です。加えて、アップロードした書類や抽出データが学習目的で利用されるかどうか、利用される場合のオプトアウト可否は事前に確認しておくべき論点です。

社内監査や取引先要件がある場合は、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)などの第三者認証、脆弱性対応、DLP(情報漏洩防止)、持ち出し制御なども判断材料になります。要件を後出しにすると製品選定がやり直しになりやすいため、早い段階で関係部門と合意しておくことが近道です。

AI OCRの種類(タイプ)

AI OCRは「汎用/業務特化」「定型/非定型」「印字/手書き」などの観点でタイプが分かれます。自社の帳票特性に合わせて選ぶのが近道です。

AI OCRは一括りにされがちですが、得意領域が異なります。帳票の種類、レイアウトのばらつき、必要な抽出項目、導入スピード、運用で改善できる体制などを踏まえて、タイプを合わせると失敗が減ります。

重要なのは、どのタイプが優れているかではなく、自社の現実に合うかです。例えば、定型が多いのに非定型向けの高度な製品を選ぶと、オーバースペックでコストが合わないことがあります。逆に非定型が多いのにテンプレート型に寄せると、運用が持続しません。

まずは帳票の母数を分けるのが実務的です。定型で件数が多いゾーンはテンプレート型で安定運用、非定型で件数が多いゾーンは非定型対応、特定業務で意味付けまで欲しいゾーンは業務特化、というように整理すると選定が進みます。

汎用×定型フォーマット型

汎用×定型フォーマット型は、多様な帳票を扱える一方で、各帳票に対してフォーマット定義(テンプレートや座標設定)を行って読み取るタイプです。レイアウトが固定されている書類では精度が出やすく、運用も安定しやすいのが利点です。

一方で、フォーマットが増えるほど定義作業と保守が増えます。取引先ごとに請求書が違う、改定でレイアウトが変わる、といった環境では、設定変更が継続的に発生しやすい点が課題になります。

このタイプを選ぶなら、帳票種類がある程度絞れること、フォーマット変更の頻度が低いこと、テンプレート作成を回せる体制があることが前提になります。

汎用×非定型フォーマット型

汎用×非定型フォーマット型は、フォーマット定義を減らし、AIの学習やレイアウト解析で多様な書式に対応するタイプです。取引先ごとに様式が違う請求書や、部署ごとに記入が揺れる申請書などで効果を出しやすい傾向があります。

ただし、学習データの準備や、未学習フォーマットでの精度低下といった現実的な課題があります。導入時に「どの帳票を対象にするか」「何件のサンプルで立ち上げるか」を決め、運用で改善する前提を置くと期待値が合います。

成功のコツは、最初から全帳票を狙わず、件数が多く効果が出やすい帳票から始めることです。対象範囲を段階的に広げると、学習と運用の負荷をコントロールできます。

業務特化×非定型フォーマット型

業務特化×非定型フォーマット型は、請求書など特定業務に絞り、ベンダー側で事前学習済みのことが多いタイプです。自社で学習データを大量に用意しなくても一定の精度が出やすく、立ち上げが早いのが利点です。

また、項目抽出にとどまらず、勘定科目や税区分の推定など、業務上の意味付けまで支援する製品もあります。これにより、会計システム登録までの距離が短くなり、自動化効果が出やすくなります。

一方で、対象業務が限定されるため、他の帳票にも横展開したい場合は追加ツールが必要になることがあります。全社最適で考えるなら、まず最も負荷が大きい業務に特化型を当て、次に汎用型で周辺帳票を補う設計も選択肢です。

印字・手書き対応の違い

印字中心の帳票と手書き中心の帳票では、必要な認識性能と運用の考え方が変わります。印字はフォントのばらつきが比較的小さく、画質さえ確保できれば安定しやすい一方、手書きは筆跡差が大きく、同じ数字でも人によって形が変わるため難易度が上がります。

手書きが多い場合は、製品の対応可否だけでなく、どの種類の手書きが得意かを確認します。例えば、枠内に書かれた数字は比較的読みやすい一方、崩し字、重なり、自由記述は精度が落ちやすい傾向があります。

運用面では、記入ルールの統一や、黒ペン推奨、枠からはみ出さないなどのガイド整備が効きます。AIの性能だけに頼らず、入力側の品質を上げると、確認工数が目に見えて減ります。

AI OCRの活用シーン

AI OCRはバックオフィスから現場業務まで幅広く適用できます。代表的なユースケースを、抽出項目と連携先のイメージとともに紹介します。

AI OCRの活用は、単発のデータ化よりも、業務フローに組み込んで継続的に回すほど効果が出ます。特に、受領チャネルが紙・PDF・写真と混在する業務では、入力の入口を揃えるだけでも処理が安定します。

活用シーンを考えるときは、どの項目を抽出するかに加えて、そのデータをどこへ渡すかが重要です。会計、ERP、購買、ワークフロー、文書管理など、連携先が決まると必要な項目や精度目標も決めやすくなります。

また、業務ごとに例外の種類が違います。明細が多い請求書、軽減税率が混ざる領収書、条件条項が多い契約書など、詰まりやすいポイントを先に洗い出すと、導入後の運用が安定します。

請求書・納品書・発注書の入力

請求書・納品書・発注書は、金額、日付、取引先、支払条件、明細など抽出項目が多く、手入力の負荷が大きい代表例です。取引先ごとにレイアウトが違うことも多いため、非定型対応のAI OCRが効果を発揮しやすい領域です。

運用イメージは、書類受領後にAI OCRで項目抽出し、確認画面で差分修正を行い、会計・購買システムへ登録する流れです。自動仕分け(請求書か納品書か)を組み合わせると、前工程の手間も減らせます。

効果が出やすい企業の特徴は、件数が多いことに加え、入力後の差戻しが多いことです。抽出と同時に必須項目の欠落チェックを行えるため、不備を早期に潰せる設計にするとリードタイムが短くなります。

領収書・経費精算のデータ化

経費精算は、従業員がスマホで撮影した領収書をアップロードし、金額、店名、日付、税区分などを自動入力する形が一般的です。入力負担が下がることで申請漏れが減り、承認者側も確認ポイントが整理されます。

経理側の価値は、入力削減だけでなく、規程違反の早期検知や証憑の保管・検索性向上にあります。例えば、上限超過や交際費区分の誤りなどを、AI OCRの抽出結果を使ってチェックしやすくなります。

注意点は、写真品質のばらつきです。影やピンぼけが多いと確認工数が増えるため、撮影ガイドや再提出フローを整えると、現場のストレスが減ります。

契約書・証明書・申込書のデータ抽出

契約書・証明書・申込書は、氏名、住所、契約期間、条件、証明番号など重要項目を抽出し、台帳化や検索性向上、更新管理に活用できます。紙保管だけだと検索が難しく、更新漏れや確認遅延が起きやすいため、データ化の価値が大きい領域です。

ここでは「全文テキスト化」と「項目抽出」を使い分けます。全文検索をしたいなら全文テキスト化が有効ですが、更新期限管理や審査で使うなら、期間や条件など特定項目を構造化して持つ方が業務に効きます。

注意点として、契約条項の解釈や例外判断まで完全自動化するのは難しいケースが多いです。AI OCRはまず入口のデータ化と重要項目の抜き出しを担わせ、判断は人が行う前提で設計すると失敗しにくくなります。

AI OCRの選び方・導入を成功させるポイント

製品選定は”機能比較”だけでなく、対象書類・運用フロー・連携要件まで含めて設計すると失敗しにくくなります。

AI OCRの導入成功は、製品を選ぶ前の整理で半分決まります。対象書類と業務フローが曖昧なまま比較すると、デモでは良く見えても、運用に乗らないことが起きがちです。

現場で回る形にするためには、誰がいつ確認し、例外が出たらどこへ戻し、最終的にどのシステムが正とするかまで決めます。ここが決まると、必要な機能(仕分け、明細対応、監査ログ、APIなど)も自然に絞れます。

また、導入は一度で全社展開を狙わず、効果が出る範囲から始めて改善するのが堅実です。小さく始めて学習と運用を固めると、次の帳票追加のスピードが上がります。

導入目的と対象書類を整理する

最初に、導入目的をKPIに落とします。例えば、月間処理件数、1件あたり工数、精度目標、リードタイム、差戻し率、ピーク時の処理能力などです。目的が「入力削減」なのか「締めを早める」なのかで、最適な設計が変わります。

次に、対象書類を棚卸しします。定型か非定型か、手書き比率、言語、画質のばらつき、受領チャネル(紙・PDF・写真)、必要な抽出項目、例外パターン(明細行が多い、複数税率、押印位置の違いなど)を整理すると、製品の要件が具体化します。

この段階で、帳票を一括りにせず、難易度と効果で分類しておくと良いです。低難易度・高件数から始めるとROIが出やすく、社内の納得も得やすくなります。

トライアルで精度・運用負荷を検証する

トライアルは、カタログスペックの確認ではなく、実データでの検証が目的です。平均的な帳票だけでなく、最悪ケースも含めたサンプルを用意し、現場のスキャン条件や写真条件でテストします。

評価は、精度だけでなく運用工数を必ず測ります。確認・修正UIが使いにくいと、認識が良くても作業が遅くなります。1件あたりの確認時間、差戻しの頻度、例外処理にかかる時間を数字で比較すると、導入後のギャップが減ります。

あわせて、信頼度の閾値設定で確認率をどう下げられるか、例外をどう扱うか(保留、差戻し、手入力の逃げ道)を確認します。ここが詰められると、現場が安心して使える運用になります。

操作性・サポート体制を確認する

AI OCRは日々使う業務ツールなので、操作性が成果に直結します。アップロードの手順、確認画面での修正のしやすさ、ショートカット、承認者の見やすさなど、実際に触ってストレスがないかを確認します。

設定の難易度も重要です。帳票追加や項目追加が現場でできるのか、ベンダー依存になるのかで、改善スピードが変わります。運用担当者が誰になるかを想定し、その人が回せる設計かを見ます。

サポートは、問い合わせ窓口の有無だけでなく、導入支援の範囲(設定代行、学習支援、業務整理支援)、障害時の対応時間、SLA、アップデート方針まで比較します。長く使うほどサポート品質の差が効いてきます。

連携(RPA・API)と帳票仕分け機能を確認する

連携は、実運用の自動化レベルを決める要素です。API、CSV、コネクタの有無、RPAとの相性、ワークフローや基幹、文書管理との接続方法を確認し、手作業が残る箇所を把握します。

帳票仕分け機能も重要です。例えば、請求書と納品書が混在する場合、自動分類ができると前工程が大きく減ります。テンプレート判定、キーワード判定、AI分類など方式があるため、想定帳票で分類精度を見ておくと安心です。

監査や統制の観点では、処理履歴、修正履歴、承認履歴をログとして出力できるかも確認ポイントです。後から追えない仕組みだと、結局別管理が必要になり、運用が複雑になります。

AI OCRの比較ポイント(精度・価格・多言語・提供形態)

候補製品を横並びで比較する際は、精度だけでなく費用体系や多言語対応、クラウド/オンプレなど提供形態まで含めて評価することが重要です。

比較の第一軸は精度ですが、同じ精度でも「どの条件でその精度が出るか」を揃えないと判断を誤ります。印字中心か手書き混在か、PDFか写真か、明細ありか、最悪ケースの割合はどれくらいか、といった前提を統一して評価します。

価格は、初期費用と月額費用に加え、従量課金の単価、最低利用量、追加学習やテンプレート作成の費用、サポート費用を含めて総額で比較します。特に、件数が伸びる可能性がある業務では、伸びたときに費用が跳ねないかを確認します。

多言語対応は、単に対応言語が多いかではなく、対象帳票で必要な文字種(英数字、漢字、記号)、住所表記、通貨表記、日付表記などが実用レベルかが重要です。海外取引がある場合は、検証サンプルに必ず含めます。

提供形態は、クラウドかオンプレミスか、あるいはハイブリッドかで、セキュリティ要件、導入スピード、運用負担、スケールが変わります。自社の制約条件を先に確定し、その範囲で最適化するのが効率的です。

AI OCRに関するよくある質問

導入検討でよく出る疑問を、期待値調整と判断軸が分かる形でまとめます。

AI OCRは便利な一方で、「どこまで自動化できるのか」「人の作業は残るのか」といった期待値の調整が重要です。導入前に現実的な落としどころを理解しておくと、稟議や現場説明もスムーズになります。

また、手書き対応やクラウド利用は、製品差が大きく、要件次第で選択肢が一気に狭まります。ここでは判断に必要なポイントを、実務目線で整理します。

疑問点は、最終的にトライアルで潰すのが確実です。FAQで軸を理解し、自社データで検証する流れを作ると、選定の精度が上がります。

AI OCRでできること・できないことは?

AI OCRでできることは、画像からの文字認識、レイアウト解析、項目抽出、そして抽出データのCSV/API出力などです。これにより、会計やERP、ワークフローへの登録をRPAや連携で自動化し、入力工程を短縮できます。

一方で、できないこと、苦手なこともあります。代表例は、100%精度の保証、ピンぼけや低解像度など低品質画像への安定対応、複雑な例外判断を含む業務ロジックの自動化です。例えば「この場合は特別処理」といった判断は、別途ルールエンジンやワークフロー設計が必要になります。

結論として、人の確認が残るケースは多いです。ただし、全件確認ではなく、重要項目のみ、低信頼度のみ、といった形に絞ることで、現実的な工数削減を達成できます。

手書きはどの程度読める?

手書きの認識精度は、筆跡差、記入ルール、解像度、枠線の有無で大きく変わります。読みやすい数字や、枠内に整って書かれた文字は比較的精度が出やすい一方、崩し字、重なり、自由記述、薄い筆圧は難易度が上がります。

「どの程度読めるか」は、製品の一般論より、自社の手書きサンプルで確認するのが最短です。同じ手書きでも部署や担当者で癖が違い、例外がどこに集中するかで運用工数が変わります。

改善策としては、記入ルールの統一(枠内記入、数字は算用数字、訂正方法の統一)、再スキャンや再提出の基準、低信頼度項目の確認強化などが有効です。AIに任せる部分と運用で整える部分を分けると、成果が安定します。

クラウドとオンプレミスはどう選ぶ?

クラウドは、導入が速く、運用やスケール対応をベンダーに寄せやすいのが利点です。処理件数が増減する業務や、拠点が多い企業、まず小さく試したい企業に向きます。

オンプレミスは、データ所在の制約が厳しい、ネットワーク分離が必要、既存基盤に統合したい、といった要件で選ばれます。ただし、初期構築や保守、アップデート対応の負担が増える傾向があります。

選定軸は、セキュリティと法令、導入スピード、総コスト、運用負担、連携要件です。結論を急がず、要件に優先順位を付け、候補を絞ったうえでトライアルで性能と運用を確かめるのが確実です。

AI OCRのまとめ

AI OCRは、OCRの弱点だった精度や非定型帳票対応を補い、入力から後続処理までの自動化を進める有力な手段です。自社の対象書類と運用を起点に、タイプ選定・トライアル検証・連携設計まで行うことで、費用対効果を最大化できます。

AI OCRは、文字を読む技術というより、紙やPDFに埋もれている業務データを使える形に変換し、後続処理までつなぐための基盤です。特に、非定型帳票が多い業務や、入力と確認に時間が取られている業務で効果が出やすくなります。

一方で、精度は帳票品質と運用設計に左右され、誤認識が起きる前提で確認フローや例外処理を作ることが不可欠です。導入前に目的と対象書類を整理し、実データでトライアル検証を行うことで、期待値のズレを減らせます。

自社に合うタイプを選び、連携要件と統制要件まで含めて設計できれば、入力削減だけでなく、締め処理の短縮や内部統制の強化など、より大きな業務改善につながります。

独自AIを搭載した「SmartRead」は、請求書や診療明細書など、業種ごとに異なるさまざまな書式の文書をスムーズにデータ化し、企業のDX推進に貢献します。AI OCRの導入をご検討なら、ぜひSmartReadにお任せください。

記事の内容は、2026年6月1日時点の情報です。現在とは異なる場合があります。

目次

AI OCR×RPA導入は業務効率化とコスト削減を可能にします。より効果的にコスト削減を図るためにどういった点に注意すればいいかを解説します。

AI OCRとRPAの組み合わせでコスト削減を目指す

AI OCR×RPA導入は、コスト削減にもつながります。

データ入力業務はルールを把握すれば誰にでもできる反面、時間と労力がかかり効率的ではありません。社内業務の効率化のため、派遣社員や外注に任せることも多いのではないでしょうか。人がしっかりと集中できるのは15分が限界といわれています。手作業でのデータ入力業務は長時間にわたり単純作業が続くので集中力の低下によるヒューマンエラーが起きやすくなります。

データ入力業務にAI OCR×RPAを導入することで、ヒューマンエラーを防げます。加えて、データ入力専業の人員を減らすことも可能です。人が法定労働時間を超えて作業する場合、残業代や休日手当が発生します。しかし、RPAを1日24時間365日フル稼働して作業を行っても、RPAに対する残業代や休日手当などは発生しません。DX推進の足がかりのひとつであるデータ入力業務へのAI OCR×RPA導入はコスト削減にも有効だと言えます。

AI OCR×RPA導入にかかるコスト

コストが削減できるかどうかはAI OCR×RPAの初期費用やランニングコストにもよります。この章では初期費用とランニングコスト、オプション料に加えて、忘れがちなサポート費用についても考えていきます。

初期費用

AI OCRにはクラウド版とオンプレミス版があります。どちらも提供会社やプランによって価格がさまざまです。一般的にクラウド版は低価格に設定されています。クラウド版は初期費用がかからないもの。一方、オンプレミス版は自社にシステムを組むので、初期費用がかかってきます

RPA導入にかかる初期費用は、運用方法(デスクトップ型・サーバー型・クラウド型)によって変わってきます。サーバーではなくパソコンで運用できるデスクトップ型の初期費用は0円~数十万円。自社サーバーで運用するサーバー型は大規模にRPAを活用する場合に用いられることが多く初期費用は10万円~で、ときには数千万円かかるものもあります。RPA提供会社のサーバーにネットを介してアクセスしてRPAを利用するクラウド型は、30万円~50万円が相場です。

ランニングコスト

AI OCRの使用料金には従量制と月額制、年額制のものがあります。処理するデータ量が少なければ従量制、毎月のデータ量にあまり違いがないなら月額制、月ごとでは処理するデータ量にかなりばらつきがあっても年間のデータ量には大差がないなら年額制というように、自社に合ったプランを選ぶことが大切です。

買い切りで提供されているRPAは少なく、ほとんどが月額制か年額制です。RPAにはクラウド型、サーバー型、クライアント型があり、タイプごとに料金が変わります。また、どういった処理をするかによっても価格が違うので、会社によってランニングコストは大きく違いが出ることもあります。

オプション料

同じ機能でも提供会社によって標準装備であったりオプションであったりとさまざまです。また、買い切りなのかサブスクリプションなのかによっても費用が変わってきます。標準装備でない場合は、本当に必要な機能かどうかを慎重に検討する必要があります。

忘れがちなサポート費用

意外と忘れがちなのがサポート費用です。導入後にわからないことがあったり、トラブルがあったりしたときのサポートに無料期間があるのか、どの程度までサポートしてもらえるのかなど、しっかりと調べておくことも大切です。

AI OCR×RPA導入で上手にコストを削減するには下準備が肝心

AI OCR×RPAをどういった工程に導入するかによって、初期費用やランニングコストは変化します。上手にコスト削減するためには、しっかりとした下準備をしておく必要があります

AI OCR×RPA向きの業務とそうではない業務を切り分ける

AI OCR×RPA向きの業務は定型業務です。明確なルールに則って誰が行っても結果が変わらない業務に導入すると大きな効果を発揮します。一方で、その場面に応じた判断が必要な非定型業務には向きません。

普段行っている業務には往々にして定型業務と非定型業務が混在しています。人は臨機応変に対応できるので、両者が混在していても問題ありません。しかし、AI OCR×RPAを導入するなら、定型業務と非定型業務に切り分ける必要があります。事前に業務を可視化し、マニュアル化できるかどうかを基準に切り分けておくと、より上手にコスト削減を図れます

事前サポートがあるなら必ず利用を

AI OCRやRPAを提供している会社には事前サポートを行っているところもあります。事前サポートは必ず利用するようにしましょう。A社にはできるがB社にはできないことがある可能性も考えられます。AI OCRやRPAに対する思い込みや勘違いで導入したものの、思ったような成果が上がらないといった事態も回避できます。

トライアル期間をしっかり活用し見極める

事前サポートともに利用したいのがトライアル期間です。社内で使用している帳票を使って実際に稼働させることで、使い勝手や作業効率の確認はもちろんのこと問題点や改善点などの洗い出しも行えます。また、現在使用している基幹システムとの連動が可能かの確認も重要です。将来的に他部署にも導入をお考えなら、あわせて検証しておきましょう。トライアル期間のデータを基に検証すれば、実際に導入したときに近い費用対効果を導き出せます

オススメはサポート体制が充実しているSmartRead!

SmartReadはクラウド版、オンプレミス版ともに初期費用は不要です。クラウド版はさらにサポート費用もいりません。お客様の使用量に合わせたプランを選べ、年額制なので月々の利用量のばらつきを気にせず利用できます。
事前にお客様の要望や課題をヒアリングし、最適なプランを提案。無償トライアルや有料トライアルもご用意しているので、導入前にしっかり評価もできます。契約後も充実したサポートがあり安心です。

この記事の著者

charuru

フリーランスでライティングや校正、添削の傍らデータ入力やOCR処理業務に携わる。

目次

企業の業績向上や従業員の満足度を上げるためには生産性を向上させることが不可欠となります。生産性を向上させる一つの方法としてツールの有効活用があります。特にAI OCR×RPAの組み合わせは業務を効率化し、生産性を向上させることに力を発揮します。本記事ではAI OCR×RPAを有効活用できる業務の実例を交えて解説します。AI OCR×RPAをうまく活用して、より効率的に生産性向上を図りましょう。

AI OCR×RPAを導入するとなぜ生産性向上が見込めるのか?

事務系業務では日常的に大量のデータ入力業務が発生します。データ入力は単純作業なので簡単な仕事に見えるかもしれません。しかし実際に従事してみると大量のデータをさばくのには、かなりの時間と労力を要することがわかります。
そこでデータ入力業務をAI OCR×RPAに任せれば、データ入力に取られていた労力や時間をマーケティングや研究開発など、より生産性の高い業務に振り分けられます

効率よく生産性向上を図るならAI OCR×RPAに任せる業務の見極めが必要

AI OCR×RPAは万能ではありません。業務の発生頻度が低かったり、業務の分量が少なかったりといった場合は、思ったような成果を得られないこともあります。
AI OCRは事前学習が不十分だと読み取り精度が落ちることもあります。RPAはシナリオに定義された作業を正確にこなしますが、評価などの判断ができるわけではありません。さらに作業工程が複雑すぎると定義が難しくなり、エラーが出やすくなります。
効率よく生産性向上を図るためにはAI OCR×RPAのメリット・デメリットをしっかりと把握した上で、どの業務をAI OCR×RPAに任せるのかを見極める必要があります。

AI OCR×RPAと相性の良い業務とは?

AI OCR×RPAと相性が良い業務を紹介します。

経理業務

データ量は多くても決まった手順がある経理業務は、AI OCR×RPAが得意とする業務の一つです。AI OCRは帳票の自動仕分けができるものを利用すれば、仕分けの手間も省けます。また、RPAに決まった手順を登録しておけば、自動的にシステムに登録できます。入力業務に割いていた時間をより生産性の高い業務に振り分けることが可能です。

申込書・申請書の処理

デジタル化が進んだ現在も申込書や申請書は手書きの場合も多いのが実情です。AI OCRは手書き文字も高い精度で読み取れるので申込書・申請書の事務処理に効果的です。AI OCRが読み取りやすい書式に変更するなど工夫すれば、さらに読み取り精度を上げることも可能です。RPAを組み合わせることにより、入力作業の自動化まで可能となります。人とは異なり就業時間外に稼働させておくこともできるため、大幅な労働時間削減に寄与できることも魅力です。

AI OCR導入で大きな効果が出た事例を紹介

AI OCR×RPA導入で大きな効果が出た事例を紹介します。どの事例もAI OCR×RPAをうまく活用することで、生産性向上を実現しています。

デジタル・クリエイティブ・ネット様の事例

株式会社デジタル・クリエイティブ・ネット様はAI OCR×PRAを導入し、請求書処理の自動化を実現しました。毎月処理する帳票は100枚から200枚。手動で行うと毎日1~2時間が必要でした。AI OCR×PRAを導入し自動化してからは月に1日だけで、3時間で完了できるようになりました。

放課後NPOアフタースクール様の事例

放課後NPOアフタースクール様では、口座振替依頼書の入力処理にAI OCR×RPA導入前は手作業のため12月から3月までの繁忙期に入力専門の人員を雇ったり、ボランティアを募ったり、手のあいている職員が対応したりと多大な労力と時間を要していました。
対策としてAI OCR×RPAを利用したところ、1件の処理時間が5分から1分に短縮され、入力ミスもほぼなくなりました。処理時間の短縮と負担の軽減により、2人でダブルチェックをする余裕も生まれたのです。

この成果を受けてアンケートのデータ化にもAI OCRを導入し、さらには他の申請書などにも導入を検討しているとのことです。

SmartReadなら自動検証機能でのサポートも

SmartReadはスマートベリファイという自動検証機能を実装しています。この機能はAIを使用した読み取り後の確認修正機能です。スマートベリファイ機能を使うと、読み取りの正確性をAIが判断し、一定水準に達している部分は自動的に確認済みにできます。ユーザーは要確認とされた部分を目視で確認すればいいため、確認修正の手間が軽減されます

読み取り結果の確認は画面を左右に分割して項目ごとに確認する方法と文書レイアウト上に読み取り結果を重ねて表示し全体的に確認する方法の2つの方法を用意。目的に合わせた使い分けが可能です。

帳票の自動仕分けも標準装備されているSmartReadをぜひお試しください。

この記事の著者

charuru

フリーランスでライティングや校正、添削の傍らデータ入力やOCR処理業務に携わる。

目次

AI OCRを導入して、業務効率化や属人化業務の改善を行いたいと思っている企業も多いのではないでしょうか。ただし、読み取り精度や導入効果を事前に確認しないと本格導入に踏み切れないのが実情です。

AI OCRの読み取り精度と導入効果を事前に確認するにはどうすればよいでしょうか。

そこで、本記事ではAI OCRがどのようなシーンで活用され、読み取り制度と導入効果を確認しているのか紹介します。また、本格導入する前に事前確認したい方のために、SmartReadの伴走支援が付いたサクセスプログラムも紹介しますので、ぜひご覧ください。

AI OCRとは

AI OCRとは、人工知能(AI)を活用した光学的文字認識(OCR)のことです。これは、紙文書や画像上の文字をデジタルデータに変換する技術の一つで、AIの力を活用することで、より高精度の読み取りが可能となります。

AI OCRは通常のOCRに比べて読み取り精度と複雑なレイアウトへの対応力が高いです。これにより、多種多様な文書やデータに対応することが可能となり、企業の業務効率化やデータ利用の幅を広げることが期待できます。

読み取り精度を確保するための要素

AI OCRの読み取り精度を確保するには、まず対象とするテキストの種類を理解することが重要です。また、読み取り精度を向上させるポイントとしては、画像のクオリティが挙げられます。

どういった種類のテキストに適しているか

AI OCRはさまざまな種類のテキストに適応できます。

手書きの文字: AI OCRは人間の手書き文字を読み取る能力がある。そのため、手書きのメモや書類をデジタル化する際に重宝する。

プリントされた文書: AI OCRは高い精度で印刷された文字をデジタル化。雑誌や書籍、レポートなど、印刷された資料全般に対応可能。

注意点としては、読み取り精度は書体や文字のクリアさに影響を受けます。画像がぼやけていたり、文字が重なっていたりする場合、正確に読み取れない可能性があります。

読み取り精度を向上させるポイントとは

AI OCRの読み取り精度を向上させるポイントについて紹介します。

画像の品質は、テキストが鮮明でノイズのない高品質な画像が求められます。直接的な光の当たった場所で、きれいな背景に対して文字をスキャンすることが望ましいです。

フォントに関しては、標準的なものを選ぶようにしましょう。文字サイズも認識しやすいようにある程度の大きさを確保するとAI OCRがテキストを正確に認識しやすくなります。

これらのポイントを押さえつつ、適切な環境設定とAI OCRの学習を進めることで、読み取り精度は確実に向上します。

実際のAI OCR導入事例から見る導入効果

実際にAI OCRを導入した企業の事例から導入効果がどのようになったか解説します。

AI OCRを導入した企業の具体的な事例

AI OCRの導入事例を紹介します。宮城県仙台市に本社を置く株式会社仙台銀行様は、AI OCR導入後、作業を平均約30%効率化することに成功しました。

AI OCRの導入前には、下記の課題がありました。

AI OCRを導入して、若手スタッフとベテランスタッフのデータ入力にかかる時間を標準化し、経験の差に関わらず、誰もが高いパフォーマンスを出せる業務へと変化させました。

また、LPガス、一般高圧ガスの取扱やその周辺機器、環境・省エネ商材の取扱をしている総合商社の岡谷酸素株式会社様では、プレゼント応募やアンケートの読み取り作業をAI OCRが担当し、人間が行っていたデータ入力作業の負担軽減と精度向上につながっています。

AI OCR導入前の課題は、下記のとおりです。

AI OCR導入後は、特にフリーコメントを手打ちする作業の負担が削減しました。打ち間違いがなくなったため記録の質も向上し、作業日数と作業人数を大幅に減らすことに成功しています。

導入事例 仙台銀行様

導入事例 岡谷酸素株式会社様

これらの事例から、AI OCRであるSmartRead導入で業務効率化と品質向上を実現できることが確認できます。

AI OCR導入による効果

株式会社仙台銀行様と岡谷酸素株式会社様の例では、下記の導入効果が確認できます。

企業名 導入前の作業時間 導入後の作業時間 導入効果
株式会社仙台銀行様 1件あたり20分程 1件あたり10分程 5~8分程の作業時間短縮
平均約30%削減
岡谷酸素株式会社様 作業日数:約15日
作業人数:5人
作業日数:約3日
作業人数:1人
作業日数:約80%削減
作業人数:約80%削減

以上から、AI OCRの導入は業務効率化と品質向上に効果的といえます。ただし、その効果は導入するAI OCRの種類や設定によるため、注意が必要です。

AI OCRを導入するならSmartReadがおすすめ

AI OCRの本格導入を検討しているけど、読み取り精度や導入効果を事前に試したいとお考えの企業担当者様も多いのではないでしょうか。

SmartReadは、初期導入費用0円でご選択いただいたプランの料金のみでご利用可能です。1ヵ月あたりの想定の文章処理量を超えた場合でも、超過料金が都度発生することはなく、予算やコストの管理もシンプルです。

SmartReadでは、製品の機能や使い勝手を確認できる無償トライアルを提供しています。30日間の利用で処理枚数は500枚までです。また、通常のトライアル資料に加えて、DX推進の成功に向けたプログラムを専任コンサルタントが伴走支援するキャンペーンも行っています

初めてSmartReadを導入される企業様を対象にオンボーディングの実施や動画コンテンツの適用などを随時行っていきます。

読み取り精度や導入効果を事前に確認したいとお考えの方は、ぜひ下記より無償トライアルについてお問い合わせください。
サクセスプログラム/フリートライアルのお申し込み

この記事の著者

H.K

BtoB向け記事を中心に執筆しているフリーライター。SEO記事執筆を得意としており、経理や営業支援関連のSaaSからAIツールのSaaSまで幅広く執筆します。

目次

総務省が2023年6月に発表した『自治体におけるRPA導入ガイドブック』。このガイドブックによるとRPAやAIを導入・導入予定・導入検討中の都道府県及び各自治体は、2022年度調査で67%にのぼります。RPAやAIの導入が着々と進んでいることがわかる内容になっています。自治体にも浸透してきているRPAにAI OCRを連携させると入力業務をさらに効率化できます。今回は自治体業務におけるメリットについて解説していきます。

RPAはデジタル化したデータしか処理できない!

RPAはデジタル化されたデータしか処理できません。紙媒体の情報をRPAで処理するためには、まずデジタル化する必要があります。紙媒体での申告書類などが多い自治体業務では、紙媒体をデジタル化する部分がボトルネックとなることもあるのではないでしょうか。

少ない分量であれば手入力で処理することも可能です。日常的に大量に手入力で対応するとなると、入力専任の人員が必要となります。他にも入力する人の個々の能力差やヒューマンエラーを起こしやすくなるなどの問題点もあります。そのような問題を解消できるのが、AI OCRによる情報のデジタル化です。AI OCRに任せることで効率よく入力作業が進み、なおかつ入力に費やしていた時間と人手を人にしかできない業務に回せます。これは働き方改革の推進にもつながります。

最新AI OCRの実力は?

従来のOCRに比べると最新AI OCRは格段に使い勝手がよく、読み取り精度も高くなっています。

最新AI OCRなら読み取った情報の意味付けもできる

従来のOCRは読み取った情報をテキストに変換するまでしかできませんでした。その情報をどの項目に入力するかは、人が詳細に指定する必要があります。しかし、最新AI OCRは情報の意味付けもこなせる「非定型書式」に対応しているものもあります

手書き帳票の正確な読み取りも可能に

読み取り精度が高くなったことにより、手書きの帳票も正確に読み取れるようになりました。窓口を訪れる方の中には紙媒体の書類に手書きでないと困るという方もまだ多くおられます。職員の業務はデジタル化が進んでいますが、そういったニーズがある以上、入り口が紙媒体のままという状態はまだ続くと思われます。

しかし、これまでは手入力だった部分をAI OCRとRPAに置き換えていけば、職員の負担も軽減されるでしょう。

AI OCRは操作が簡単なものが多い

これまでのOCRは手順が煩雑で初めて利用する場合など、戸惑うこともありました。しかし、最新AI OCRでは簡単な操作で使い始めることができるものも増えています。メンテナンスやAIの機械学習などもAI OCRを提供している側で行ってもらえることもあります。維持管理も込みのサービスを利用すれば、手間と時間も削減できます

最新AI OCRとRPAの連携の効果は?

総務省の『自治体におけるRPA導入ガイドブック』にも山口県宇部市や佐賀県佐賀市などの最新AI OCRとRPAの連携の事例が紹介されています。入力作業をAI OCRとRPAに置き換えることで、年間の入力時間が80%~90%削減できました。

AI OCRとRPAを導入しているのは『自治体におけるRPA導入ガイドブック』で紹介されている自治体だけではありません。その他の都道府県や自治体の事例について紹介していきます。

導入事例①群馬県様

群馬県様ではアンケート結果をデータ化するためにAI OCRを取り入れました。1回目のアンケートでは約1,000人分の結果を手入力でデータ化しましたが、4人がかりでも大きな負担がありました。負担軽減と業務効率化を図るため、AI OCRを取り入れた2回目のアンケートでは約2,200人分の結果を3人の人員でデータ化しました。データ数は前回の約2.2倍、人員は1人少なかったにもかかわらず、作業時間は約75%も削減できました。この結果を受け、他部署でも導入を検討し始めています。

導入事例②大阪府八尾市様

大阪府八尾市様がAI OCRを導入したきっかけは新型コロナウイルス感染拡大による融資制度の保証認定申請件数の急増でした。

2020年に新型コロナウイスル感染症に伴う融資制度がスタートすると、保証認定の申請件数が従来の7倍~8倍に急速に増加しました。職員やアルバイト総出でデータ化を行っても、残業が増えてしまったのです。

この状況を打開するために2020年5月に決定した中小企業向けの「八尾市事業者サポート給付金制度」において、AI OCRを導入し、申請全体の6割を占める郵送申請のデータ化に活用しました。これにより処理に伴う残業がゼロになり、なおかつ給付金の迅速な給付を実現できたのです。

AI OCRとRPAの連携による入力作業の効率化の効果は抜群!

前述の事例のように、AI OCRとRPAの連携により入力作業時間は大幅に削減できます。紙媒体の帳票などの情報をデジタルデータに変換するために、これまでいかに入力作業に時間が取られていたかがわかります。年間で約90%も時間を短縮できるため、これからの人口減少に伴う人手不足の解消にも期待ができます。時間を短縮できることで働き方改革においても有効だといえるでしょう。また、内部で処理できることで外注の必要がなくなるので、情報漏洩の心配も減ると考えられます。

最新AI OCRなら「SmartRead」がオススメ!

SmartReadには最先端AIによる高精度な仕分け機能が標準装備されています。仕分け機能はさまざまな帳票を扱う自治体には非常に役立つ機能です。標準装備されているので、追加料金もいりません。試用したい方に向けて1ヶ月トライアルプランもご用意しております。
サポート面を充実させ、導入前の相談はもちろんのこと、導入後もデモンストレーションを交えた使い方の紹介や技術的なサポートも行っています。ぜひ、この機会にSmartReadの導入をご検討ください。

この記事の著者

charuru

フリーランスでライティングや校正、添削の傍らデータ入力やOCR処理業務に携わる。

目次

AI OCRが使われる主な用途のひとつに、画像に含まれた文字のテキスト化が挙げられます。文字起こしは複数の手段がありますが、さまざまな画像に含まれる文字をデータとして活用するにはAI OCRが適しています。

本記事では画像に含まれる文字のテキスト化が求められる背景と、AI OCRが適する理由を解説していきます。画像に含まれる文字を活用したい方は、ぜひお読みください。

現代は画像に含まれる文字の活用も重要視される

IT技術の進化に伴い、「文字を保存するファイルはテキストやドキュメント、エクセル」とは限らない時代となりました。文字による情報を伝える手段として、PDFや画像ファイルはよく使われています。どのように使われているか、確認していきましょう。

PDFの普及

PDFはマニュアルや請求書、プレスリリースなど、さまざまな文書で使われています。文字数の多い文書でも、サイズを抑えられることは魅力の一つです。

実際にPDFは企業や官公庁を問わず、幅広い業界で使われています。いまや「文書は紙の代わりにPDFで提供し、紙が必要な場合は各自で印刷」というケースも少なくありません。

画像データを使った情報のやり取りがよく行われている

スマートフォンの普及やIT技術の進展により、「画像に含まれる文字を、画像とともにやり取りする」行為もよく行われるようになりました。操作画面や駅の掲示をスマートフォンで撮影して保存することも簡単に行えます。

最近では手書きや活字のメッセージを画像化したのち、ブログやSNSで投稿する方法も使われます。Instagramは代表的なサービスです。皆さまのなかには、有名人が時折発するメッセージを見た方もいるのではないでしょうか。

画像に含まれる文字をテキスト化する4つの課題

人間の目なら、画像に含まれる文字を理解しやすい場合が多いでしょう。一方でIT技術を用いた文字起こしは、簡単ではありません。ここでは画像に含まれる文字のテキスト化にあたり、課題となる4つの項目を解説します。

画像中の文字はコピー&ペーストや検索できない場合が多い

画像に含まれる文字はそのままではコピー&ペーストできず、検索できないファイルも少なくありません。JPEGやPNGファイルの場合、WindowsなどOSに搭載された標準の検索機能で画像中の文字を抽出することは難しいでしょう。

PDFの場合、ファイル中の文字をOSで読み取れるかどうかは、ファイル作成時の状況によります。Wordから直接PDFファイルを作成した場合は、検索可能な場合が多いでしょう。コピー&ペーストも可能です。一方で画像をスキャンしてPDFを作成した場合は、そのままでは書かれた文字の検索やコピー&ペーストができないケースも少なくありません。

歪みのある文字も正しく読み取る必要がある

情報の提供元は、私たちが普段慣れ親しんでいる書籍や新聞、雑誌、ニュースサイトにとどまりません。街なかでは、デザイン性のある文字を見かけるケースもあることでしょう。そのなかには、意図的に歪ませた文字もあります。文字をテキスト化する際には歪みのある文字も正しく読み取り、意味を把握しなければなりません。

活字だけでなく手書き文字の読み取りも必要

ビジネスで使われるドキュメントには、手書きのものもあります。手書きのメモやメッセージは、頻繁に使われるでしょう。掲示内容を手書きで書く、直筆の手紙を受け取るケースもあるかもしれません。このような情報も読み取り、事業運営に活かす必要があります。

手書きの文字は、人それぞれに特徴があります。テキスト化にあたっては文字の特徴を押さえつつ、文意を正しく読み取る仕組みが求められます。

大量の画像処理では高速かつ正確性の高さが求められる

ビジネスにおいては大量の画像から文章を読み取り、テキスト化しなければならない場面があります。一例を以下に挙げました。

大量のデータ処理は、時間との戦いです。高いスピードと正確性の両立が求められるでしょう。数が少ない場合は「例外はその都度人手で判別する」ということも可能ですが、ファイルが数千件ともなるとなかなか完了しません。

このようなケースでも、AI OCRを使えば正しく迅速に読み取れます。次の見出しで、活用するメリットを確認していきましょう。

SmartReadなら画像中の文字も正確にテキスト化できる

もしSmartReadを契約中の方なら、画像に含まれた文字のテキスト化に悩む必要はありません。AI OCRを活用し、活字・手書きを問わず正確にテキスト化します。以下の優れた機能を備えていることが理由です。

読み取った文書はExcelやCSV、文字検索が可能なPDFなど、さまざまな方法で出力できます。いちいち画像とにらめっこしながらキーボードをたたいて入力する必要はありません。SmartReadの活用により画像に含まれる文字を迅速にデータ化したうえで、事業運営に活かすことが可能です。

画像の文字をデータ化する作業は、SmartReadにおまかせ

コピー&ペーストも検索もできず、そのままではデータとして活用しにくい画像中の文字こそ、AI OCRが活躍する場面です。活字や手書き、きれい・汚い、歪みの有無を問わず、文意を含めてしっかり読み取りデータ化します。文字起こしの手間を大幅に軽減でき、迅速な事業運営への活用が可能です。

AI OCRを使うなら、SmartReadをおすすめします。文書を事前に仕分けする必要はなく、99.2%の高い精度で読み取りデータ化します。出力されたファイルは、すぐにデータとして活用できる点も魅力です。画像中の文字も迅速にデータ化し活用できるSmartReadを、ぜひご検討ください。

この記事の著者

K.H

ITエンジニアとして14年間、設備管理職で2年間従事、2017年から執筆者としても活動。
テクニカルエンジニア(システム管理)、第二種電気工事士、2級FP技能士

目次

デジタル化の波を受け、その第一歩としていろいろな文書をPDFとして保存することも多くなりました。しかし、PDFとして保存するだけでは、デジタル化のメリットを最大限に享受できません。データは活用してこそ、その価値が上がります。OCR処理でPDF内の必要な部分をテキストに変換し、有効活用していきましょう。

電子データのPDFをテキスト化する必要はあるのか?

企業運営の中ではPDF内のデータを比較・解析し、マーケティングに活かしたいことがあります。データを活かすためには、まずはPDFからデータを抽出する工程が必要となります。抽出したデータをデータベース化することにより、情報が比較・解析可能となり、マーケティングに活かせるようになります。

PDFの特長はWindowsやiOS、Androidなど異なるOSであっても、作成者の意図通りに閲覧・印刷できることです。閲覧者の利便性を重視し、閲覧や印刷することに特化しています。その反面、データ比較や解析については得意ではありません。一つのフォルダにまとめたPDFに対して、複数ファイルをまたいだ検索はできます。しかしこれはあくまでも、検索対象を含むPDFがどれかを知るための手段です。

PDFの機能だけではデータの有効活用ができないために、OCRを用いたデータの抽出が必要となります。

コピー&ペーストで対応できる?

複雑なレイアウトであったり、表組みが使用されていたりすると対応できません。複雑なレイアウトゆえに、単純なコピー&ペーストではブロック構成が無視され、別々のブロックの文章同士が混ざってしまうこともあります。また、表組みされている部分はセルを認識せず、セル区切りのないベタ打ち状態になることもあります。

コピー&ペーストをした後の編集作業が煩雑になってしまうと、時間がかかる上にミスが発生しやすくなるのは明らかです。
PDFファイルの作成者が内容のコピーを許可していない場合もあります。コピー不可の場合、そもそもテキスト部分をコピーできません。画像ファイルと同じと考えてよいでしょう。

PDFのテキスト化にはAI OCR処理が断然便利!

コピー&ペーストで対応できない場合やPDFが大量にある場合でも、OCR処理で簡単にデータを抽出できます。

OCRはスキャン・読取り範囲指定・読取り・修正・最終確認という工程を経ます。すでに電子データ化が完了しているものであれば、スキャンするという工程は省略可能です。電子データ化されたものをOCR処理する場合の利点は、手書きの物よりも正確に読み取れることにあります。修正・最終確認の負担を軽減できるので工数の削減に貢献します。

AI OCRとOCRの違いは?

従来のOCRの問題点の一つは読取り精度の低さです。活字を読み取っても多量の修正が必要でした。読取り精度が低い原因は、文脈ではなく一つ一つの文字を認識して読み取ることにあります。

特に日本語は英語に比べ、漢字・ひらがな・カタカナ・英数字と使われる文字種類が多く複雑です。例えばカタカナの「リ」とひらがなの「り」やカタカナの「ニ」と漢字の「二」、数字の「1」とアルファベット小文字の「l(エル)」など、各々の文字のみを読み取る方法では文字種類の判定が困難です。

一方の最新のAI OCRは前後の文脈を考慮した読み取りを行います。前後の文脈から判定すれば誤認識は格段に低くなります。さらにAI OCR側で事前学習が行われるので、文脈把握もスムーズにこなせます。

読み取りデータが大量にあるときこそ、OCR処理の真価は発揮されます。従来のOCRに比べて読み取り精度や処理能力が高いAI OCRを利用すれば、より効率よくデータを抽出できるでしょう。

大量の文書を処理するための仕組み

大量の文書があるときもAI OCRでは指定されたフォルダに文書を入れるだけです。クラウド版の場合は指定されたフォルダに入れるとAI OCRにアップロードしてくれます。その後、読み取り原稿の歪みの補正や向きの修正などの下処理を自動で行います。さらに、事前に登録されたテンプレートにしたがって読み取り処理を行い、指定保存形式で出力してくれます。

AI OCRの中にはさまざまな文書をまとめてOCR処理しても、文書ごとに仕分けをしてくれる機能が搭載されているものもあります。この機能を使えば、文書ごとにファイルを整理する手間も省け便利です。文書のテンプレート登録で人の手を介しますが、簡単な操作で登録できるので煩雑さは感じないでしょう。

RPAとの連携なども視野に入れれば、多くの工数を削減できます。鮮度のよい情報を経営戦略に活かすためにも、スピード感は必要不可欠です。大量のデータをすばやく比較・解析に回せることによる利益は魅力的でしょう。

次世代AI OCRサービス「SmartRead」がオススメ!

大量のOCR処理をするなら文書の仕分け機能が標準装備されている次世代AI OCRサービス「SmartRead」がオススメです。

手間がかかる文書の仕分けは「SmartRead」が自動で行ってくれます。仕訳が間違っていた場合も、ドラック&ドロップで簡単に修正が可能です。出力結果を文書ごとにファイリングするのはもちろんのこと、結合してファイリングもできます。ファイル形式もExcelやCSV、PDFなど使用目的に応じて選択可能です。

シンプルでわかりやすいユーザーインターフェースで簡単に操作できるのも魅力です。お使いの業務アプリやRPA製品との連携が可能なようにWeb APIや無償コネクタも提供されているので、ルーティンワークに組み込むのも簡単です。

この記事の著者

charuru

フリーランスでライティングや校正、添削の傍らデータ入力やOCR処理業務に携わる。

目次

技術開発や製造現場だけでなく、近年ChatGPTをはじめとした生成AIでも話題になっているAI技術。
AI技術は様々な現場での活躍が期待されていますが、その1つとして活用されているAI-OCRは、ペーパーレスや効率化を実現するサービスとして、近年非常に話題となっているツールです。
本稿では、AI-OCRの基本的な紹介から、効率化をより大きくするためのRPAとの連携方法などについて、事例をふまえながらご紹介させていただきます。

AI-OCRとは~普及背景や特徴的な機能~

AI-OCRは、手書き帳票をはじめとした書類に記載されている文字を読み取り、データ化するツールです。
近年、働き方改革などの後押しもあり、電子システム導入などをはじめとしたペーパーレス化促進が行われていますが、
・作業フロー変更による生産性の低下
・取引先からの反発
など、紙の運用をいきなりなくしてしまうことで、こういった問題を引き起こしてしまう現場が数多くあります。
しかし、AI-OCRを使うことで、紙は使いつつも、ペーパーレス化を促進することができるため、従来通りのフローで仕事を行い、より生産性を高めることが可能です。

OCRとの違い

従来のOCRとの違いですが、一番は読み取り精度です。
OCRでは読み取ることができなかった複雑な手書き文字なども、AI技術を駆使することで、人間に近い判断を伴った作業を行うことができるため、そういった文字を読み取ることが可能です。
また、それに加え、AIがもつ学習機能により、今まで読み取ることができなかった文字も、修正したものを学習させることで、次同じ文字を読み取った時には読み取ることが可能となり、日々読み取り精度を向上させることが可能です。

RPAとの連携で何ができる?

AI-OCRを使用することで、ペーパーレスや業務効率化を実現することができますが、RPAと連携することで更なる効率化を行うことが可能です。

RPAとは

RPAとはRobotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略で、ロボットを使用してPC作業を自動化するツールです。
近年の人口減少や日本が元々抱えている労働生産性を補うために作られ、特にPC作業を行うホワイトワーカーを対象に導入が進められています。

オフィスワークの自動化が可能に

RPAの特長として、自動化範囲の広さと構築のしやすさにあります。
まず1つ目の自動化範囲について、Officeソフトやブラウザ操作をはじめとした、PC作業の全てを自動化することが可能です。
そして2つ目の構築のしやすさについて、特殊なプログラミング言語などを使用せず、ブロックを組み合わせていくような感覚で、簡単に作ることが可能です。
例として、Excel VBAは自動化範囲がExcelに限られ、プログラミング知識が必要など、用途や使用者が限られていましたが、RPAではそういった制限なく、誰でも簡単に自動化をすることが可能です。

AI-OCRとRPAの連携事例

ここからは、実際にあったAI-OCRとRPAの連携事例を3つご紹介させていただきます。
皆さまの業務にもあてはまる、または近いものがあると思いますので、是非参考にしてください。

【日本化学産業様】FAX受注内容の登録業務効率化例

受発注業務において、取引先からきた注文書の内容を社内システムに手入力する作業などを日々されている方も多いと思います。
このような作業は、手間と時間がかかるだけでなく、人的ミスも発生しやすいです。確認・修正作業も考慮すると非常に面倒な作業です。
薬品事業や建材事業など2つの事業の柱を持つ日本化学産業株式会社様は、日々FAX注文の処理業務における負荷が課題となっていました。毎月1,500枚もの注文書内容の登録作業を手入力で行っていたのです。
こういった課題を解決するべく、性能や料金プランなどから「Tegaki」の導入が有効だと考え、取引先からきた注文書内容をTegakiでデータ化、その後RPAを使うことで、データ化した内容をシステムに自動入力することができるようになりました。
導入を行ったことで入力ミスによる手戻りが削減でき、今後さらに業務への使用範囲を拡大する予定です。

【日本化学産業様】導入事例

【放課後NPOアフタースクール様】口座振替依頼書のシステム入力作業効率化例

日本全国の子どもたちに豊かな放課後を届けるために、学校施設や企業・行政と連携した次世代育成に取り組む放課後NPOアフタースクール様は、口座振替依頼書内容のシステムデータ入力に非常に多くの時間を割いていました。
具体的には、2千件ほどを4カ月で入力する必要があったのですが、リソース不足から新しく人を雇い入れることで対応していました。しかし、入力ミス発生などによって金融機関から差し戻ってくる、といったことが頻発していました。
そういった経緯もあり、「Tegaki」とRPA製品を組み合わせ、振替依頼書をデータ化してシステム入力業務を自動化したところ、今まで1件当たり5分程度かかっていたものが、1分程度まで短縮できるようになりました。
今後は、請求書処理や支払依頼処理など定型業務が多い経理業務で活用予定です。

【放課後NPOアフタースクール様】導入事例

【日本クレアス税理士法人 大阪本部様】仕訳業務の効率化例

日本クレアス大阪本部は医療・福祉に特化した会計事務所です。
通帳コピーなどの月次の資料をお預かりして試算表を仕上げるまでの一連の業務に、月に50〜60時間、内勤の記帳担当部門はもっと多くの時間を仕訳にかけていました。
そういった経緯もあり、数年前から立ち上がっている「業務の改善プロジェクト」の一環として、通帳OCRの導入を始めることになりSmartReadをAI OCRエンジンとして採用している通帳特化のAI OCR「AISpectSR」を導入することになりました。
AISpectSRで通帳を読み取ると、Excel上で数字の不一致を視覚的に示してくれるため、間違いを探す作業などが省け、記帳業務の効率が約30%向上することができました。
今後は手書きの現金出納帳や納税予測などにも展開の幅を拡げ、納税予測の作成をRPAで自動化することにもトライする予定です。

【日本クレアス税理士法人 大阪本部様】導入事例

AI-OCRを使うなら、SmartReadがおすすめ

ここまでご覧になって、AI-OCRを使ってみたい!と思われた方は、SmartReadがおすすめです。
高い文字認識精度はもちろん、ユーザー管理や細かい権限設定も行うことができるため、
よりセキュアな運用が可能となります。
ま外部システムとのAPI連携も柔軟に行うことができるため、RPAと連携し、SmartReadの後続処理をスムーズに行うこともできますので、大きな効率化を実現することも可能です。
価格も一番安いプランは月額30,000円~と非常にリーズナブルな価格体系になっていますので、
初心者の方でも安心して導入いただけることも魅力の一つです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
AI-OCRを使用することで、様々な場面で無理なくペーパーレス化が実現できるだけでなく、RPAを使用することで、システム入力などをはじめとした後続処理も自動化できるため、より大きな効率化を生むことがお分かりいただけたと思います。
ただ、いきなりすべてを導入し一気に進めていくのが不安な方は、まずはAI-OCRを使用し、今使っている紙書類のデータ化を始めることをおすすめします。
是非トライしてみてください。

この記事の著者

AI-OCR/RPAコンサルタント RoboWriter

RPAコンサルティング会社のRPAコンサルタントとして、AI-OCR/RPAの導入支援導入実績多数 。

目次

DXを進める上で紙媒体や画像で保管していた情報の電子データ化は懸案の1つです。そんな懸案を解決できるのが、高精度のAI OCRサービスです。サービスを導入して、コストをおさえて効率よく処理していきましょう。

DX推進におけるAI OCR導入の利点

DX推進の手助けとなる技術の1つにAI OCRがあります。OCRとは画像データからテキスト部分を読み取り、文字データに変換する技術です。この技術を使えば、多大な労力を必要とするアナログデータを電子データ化する作業が格段にはかどります。

DX推進のためには、情報の電子データ化は不可欠です。紙媒体や画像で保管しているデータを電子データ化すると、情報共有や検索が容易になります。社内で業務を行うときには、アナログデータのままでも支障がなかったかもしれません。しかし、コロナ禍の影響でリモートワークが急速に浸透した現在、出社することが当たり前ではなくなってきました。

リモートワークでは電子データのやり取りがメインになります。また、インボイス制度を導入すれば、ますます情報の電子化が進んでいきます。幸い将来的な業務データについてははじめから電子データで扱っていくことになるので問題はありません。

しかし、過去のデータはどうでしょうか。アナログデータのままではオンラインでの共有は難しく、今後の業務に差し障りが出てしまいます。また、検索が使えないため膨大な資料から情報を漏れなく抽出するのにも手間と時間がかかり大変非効率です。

問題となるのが、どういった方法でアナログデータを電子データ化していくのかということです。アナログデータが少量であれば、手入力でも対応できるかもしれません。歴史が長い企業や扱う情報が多い企業ではその分量は膨大です。そこで登場するのがOCRという方法です。

新サービスとしてのAI OCRと従来のOCRはなにが違うのか?

従来のOCRソフトにもAI学習機能が搭載されています。誤認識した文字を修正することで、誤変換のパターンを学んでいきます。たくさんデータを詰め込めばそれだけ精度が上がるわけではありません。大きいデータの活用には、ソフトを動かすPCの処理速度に依存する部分も大きいからです。

新サービスとしてのAI OCRは、PCよりも格段に処理速度の早いサーバを使用しています。そのため、多くのデータをフル活用して、より精度の高い処理が可能になっているのです。

また、文書のレイアウト指定についてもこれまでのOCRでは、レイアウトの読み込み順の指定もかなり煩雑な手順で行なわなければならず時間がかかりました。AI OCRでは簡単に指定できるよう最適化されています。

DX推進のために効率のいいAI OCRの利用方法

DX推進のために、煩雑な作業が増えてしまっては本末転倒です。せっかくAI OCRを導入するなら、徹底的に効率よく利用したいものです。AI OCRの利用において親和性が高いのが、作業ルールが明確に決められる業務を自動化するRPA(ロボティックプロセスオートメーション:ロボットを使用して、パソコンやアプリケーションで行う定型的な業務プロセスや作業を自動化する技術のこと)。このRPAとAI OCRを組み合わせることで、アナログデータの電子データ化を効率的に進められます。

また、データをデジタル化が完了したあとも、RPAを利用することでルーティンワークの自動化をすすめられます。手順が決まっている経理業務や登録処理などをRPAを利用して自動化すれば、ヒューマンエラーを減らせる上に、生産性の高い業務に集中しやすくなります。

RPAやAI OCRなどの新しい技術やサービスを積極的に取り入れることが、DXを進めるために非常に重要になってきます。

オススメの次世代AI OCRサービス「SmartRead」

SmartReadは活字だけでなく手書き文字にも対応しています。そのため、より多くの文書の電子データ化が可能です。読み取りは99.2%と高い精度を誇っています。また、単に文書の電子データ化だけでなく、帳票や資料など文書の種類による仕分けも自動で行ってくれます。

操作も誰でも簡単に行えるよう設計されているので、研修や教育にかける時間が省けます。業務の引き継ぎもスムーズに行えそうです。

SmartReadの料金体系

SmartReadにはクラウド版の他に外部ネットワークへの接続無しで使えるオンプレミス版があります。どちらも利用料金は年額での支払いです。

クラウド版では、年間の処理枚数に合わせて、スモール、スタンダード、エンタープライズの3つのコースが用意されています。年額契約なので月ごとに処理枚数のばらつきがあっても追加料金は発生しません。ソフトウェアはクラウドで管理されるため、常に最新版を利用できます。

一方、オンプレミス版は機密情報や個人情報など、万が一でも外部流出が許されないデータを処理するのに最適です。年額利用料の他に保守費用が別途必要です。

この記事の著者

charuru

フリーランスでライティングや校正、添削の傍らデータ入力やOCR処理業務に携わる。